2006年07月06日

In Trance / Scorpions 1975/11

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In Trance
Scorpions
1975/11


*週刊蠍団通信は毎週水曜日発売です。木曜の時もあるけれどお。無料。
今週の特集は1975年11月発表
RCA移籍第2弾、通算3枚目、日本では1stアルバムの

イン・トランス〜復讐の蠍団

です。何やらややこしく・・それで復習の蠍団か。自慢じゃないが学生時代予習復習やった覚えありません。それでこの始末。じゃなくて「復讐」。
誰に復讐するんだー。
ジャケには電線マンに変わって女人登場。
よいこらしょ疲れたから椅子に座りましょ。って、椅子じゃ無いし。しかもコードじゃ無くて蛇だし。きゃあ、と何か懐かしいなあ三村ツッコミです。0-0-0-aaa0ascotra-1ba2.jpg
前作発表後、ドラマーのヨルゲンさんが脱退してしまいました。変わってルディ・レナーズ氏が加入。初の国外ツアーに出発。さーやったるでモードの中劇的な出会いが。75年の夏にディーター・ダークスとゆう人物とドイツ新橋のガード下ラーメン店で。「え、あなたレコード・エンジニアなんすか。僕らロックバンドやってるんすが。あ、知ってます?スコーピオンズての。今度の盤の製作お願いできませんか。いやあ自分達でやってると誰かのせいに出来なく・・・いや、冷静に判断出来なくて。ははは。」とゆう会話がめぐらされたどうかは知りませんが、この何気無いお誘いがこの後とんでもない事態に発展していくことに幕府幕閣、公方、及び譜代外様大名はまだ知りませんでした。
このディーターさんこそが小蠍団を大蠍団キングへの道に導く、6人目のメンバーだったのです。どっかーん。
さて、早速レコーディングに突入、完成。ディーター親方、メンバーけんけんがくがくの協議の末、勢いで選んだ1曲目は
ダーク・レイディ
うおー、ウリ坊の曲だ。歌もウリちゃん。マイネちゃんとゆう豪腕歌手がおるのにー。確かに1曲目としてぶっ飛ばすのにこれほどカッコイー曲は無く。ウリちゃんが歌えないサビではマイネさんが叫ぶつう鳥肌リレー。
えー、最初はルドルフ氏、マイネ氏がマイケル弟の紹介で三顧の礼でもって迎えたウリさんに気を使って、どうか時々好きにやって下さい状態かと思ってたんですけど、最近は、もしかして他のメンバーがウリ坊の大ファンだったんじゃないかしらとか思えて来ました。
「ひゃー、かっこいー。もっともっとやってー。凄い凄い最高ウリちゃん。」
「いやー諸先輩方を差し置いて歌ったり出来ません。どうか気を使わずに。」
「いいからいいから。やってー。最高。」
みたいな心温まる情景を想像した方が楽しい。
その間、ルドルフ、マイネ両氏は演歌の道を究めるべくご精進なさる。その成果がいきなし最高な形で出来ましたのが
2曲目
イン・トランス
でござんす。パープルのチャイルド・イン・タイムの道を歩んで為した曲かと思えど、こうなると演歌、ド演歌にしか聞こえません。俺の耳がどうかしてるのか。どうでしょうか。なもんでこの前紅白で八代さんに是非などと書いてしもた。しかしいい曲。歌いてー。
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あい、朝起きたら太陽が輝き始めました
昼が夜を越してにじり寄って来たのね
僕は君の顔を見、自分を見
ちょっとばっかし生きてる喜びを噛み締める
しばらくの間

でも僕は恍惚の人
へい、べいび、僕の呼ぶ声が聞こえるか教えてくれ
僕は恍惚さん
土曜の夜にちょっとやり過ぎる
へええーいほ
へい、べいび、僕の呼ぶ声が聞こえるか教えてくれ
恍惚やで
この時を止めてみたい

とても悲しい落ち込んでいます
ラジオでは音楽が鳴っている
あの娘と恋に落ち とっても素敵な気持ち
目を閉じて今日のことを思い それは酒おちょこ一杯よりいいわ
しばらくそいつを噛み締めよう

でも僕は恍惚の人
へい、べいび、僕の呼ぶ声が聞こえるか教えてくれ
僕は恍惚さん
土曜の夜にちょっとやり過ぎる
へええーいほ
へい、べいび、僕の呼ぶ声が聞こえるか教えてくれ
恍惚やで
この時を止めてみたい

(ギターソロー!お願いします)

でも僕は恍惚の人
へい、べいび、僕の呼ぶ声が聞こえるか教えてくれ
僕は恍惚さん
土曜の夜にちょっとやり過ぎる
へええーいほ
へい、べいび、僕の呼ぶ声が聞こえるか教えてくれ
恍惚やで
この時を止めてみたい

ああああ、ああああ、あーああー ああああ、ああああ、あーああー

(たまらん、ギターお願いします)

あああああー、ああー、あああー あああああー、ああー、あああー

多少歌詞に矛盾発見されまするがそれが人とゆうものじゃき。無情の瞬間沙羅双樹の花の声。
でさ、次、3曲目で来るのがまたド演歌。タイトルが

人生は川の如し

てんだから。弁解出来ないっすよ。

(悶え狂うギターイントロ、ずんどこすっとんとん)

年月は過ぎ去り 静寂が君の友に訪れる
貴方には世界がまるで違ったものに映り
齢重ねること恐れることなかれ
人生はいまだ喜びに溢れている
そして過去の美しさは貴方の心の中で今再び喜びを
日々があまりに短い時
冬が訪れる
人生が少しづつ落ちて 落ちていく
川の流れのように広がっていく
世界はその声を失ってしまった
貴方は自分の嘆きが果てし無き海に注がれることを記憶する

(ギターー!!)

日々があまりに短い時
冬が訪れる
人生が少しづつ落ちて 落ちていく
川の流れのように広がっていく
世界はその声を失ってしまった
貴方は自分の嘆きが果てし無き海に注がれることを記憶する

人生は川の如し 山上から流れる
人生は海の如し 果てし無き
人生は川の如し 山上から流れる
人生は海の如し 果てし無き

(ああ、ギターっ、泣いてください)

人生は川の如し 山上から流れる
人生は海の如し 果てし無き
人生は川の如し 山上から流れる
人生は海の如し 果てし無き

いやー、まさか演歌にやられる歳になるとは。しかも思いもよらず蠍団に。油断してたので避けられなかったよ。ははは。
嬉しいです。

4曲目はハード、「トップ・オブ・ザヒル」。しかしまた泣くやつ。許してくれー。たまらぬ。もちろん、ルドルフ&マイネ作。

5曲目は、わはは、またド演歌だ。題して
生と死。
訳してー。しかし「日々があまりに短い時」だよ。お仕事の時間がひたひたと。
いつも最初に力入れ過ぎて終盤駆け足になるのが自分でも情け無かーー。

6曲目は、ちょいとスマッシュ・ヒットしたと聞きます
ロボット・マン
サビ、コーラス部のキャッチーなこと。既にその技はしっかり会得だに。

そして7、8とウリさん作ショーの時間。
7.「日暮れ時の風
はマイネさん歌唱。しかるに合体蠍団の最強となる。うマイネー。
8.「掌中のお日様
はウリ氏歌います。3連ブルースなり。やくざな空気たっぷりです。後半の仲良くトゥイン・リードで丁々が発止。
9.「炎を求めて」はルドルフ兄とウリ坊の共作。で歌がうマイネさん。気が合うような合わないような、切っ先の探りあい。壊れるーって一歩手前。
ラストはロス・ウリさんのギター高らかに鳴るインスト。何故かフィル・マンザネラ氏思い出す。801ぽいのだ。

この盤を引っさげての英国ツアーで最初のブレークを得たと聞きます。大いに納得。先の「電撃蠍団」とこの盤中曲やられたらもう。
飢えていたはずだし、みんなハードロックに。それが最高の形で欧州からやって来た。
でも、アメリカではまだ無理か。
何故なら訛ってます、私でもわかるくらい英語が。
日本なら大丈夫。チャダの演歌だってバッチシだったでは無いか。
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(山)2006.7.6

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蠍団年表

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入手先参考(日本盤、アマゾン)

US盤(試聴可能です、同)

イン・トランスの今動画


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2006年07月05日

Sad Wings of Destiny / Judas Priest 1976

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Sad Wings of Destiny
Judas Priest
1976


*今週も”週刊立派メタルきえー”のお時間がやってまいりました。デスクの山です。
ユリちゃん星川航空行ってね。
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そこで万城目君達が遭遇した怪獣は

運命の翼
ジュダス・プリースト


1976年生まれです。
翼広げて凹んでてあまり怖そうじゃ無い。
えー、デスクとは言え最近就任したものでジュダスさん苦手でした。って前回「ライブ・イースト」の時にも書いたな。とんかんちんトンチンカンなこと書くかもよー。最近グっと来てます来てます。この盤が生まれた頃はザ・バンドとかリトル・フィート、オーリアンズに夢中だった訳で遭遇せなかったとしても無理はねえ。堪忍してつかあさい。
それにしてもワンダホー(調子いいっす)。何がワンダホって言って、素朴だ。よくこの頃、ライブではワイルドだけどレコードではこじんまりしてるってよくハードロック・バンドは言われたもんで、このジュダス翼もそうかも。が、最近そうゆうとこに惹かれちゃって。それは愛しのスコーピオンズにしてもUFOにしてもしかり。例えればロビン・トロワー氏のライブとレコの佇まいの差と申しますか、ワイルドな仙人おじゃるな魅力が繰り返し繰り返し味わいたくって。
それにしてもワンダホー。
どこがって、1曲目生け贄から2曲目「ザ・リッパー」に移る瞬間。
「ザ・リッパー」は売れていようといまいと「完璧なシングル」だ。
突然、鋼鉄神が天上から降りてきてメンバーに憑依してジュダスさん達自らメタル・ゴッドに変身した瞬間。
♪とてつてかぴたぽ
インフォー・サプラーズ、イン・フォ・アショック ああーーーー↑

とてつもなく生生な音でこれをやられた日にゃ。当時聴いてたら間違いなくメタルヤングになったな。今聴いてるからメタルおじさんに変身。
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あんたビックリ仰天
あんたビックリショック ああああ
ロンドン街の通りにて
そこは薄暗く霧立ち込めて
あんたが私に一番して欲しくないこと
あんたが振り向くと
私襲う

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私がくねくねする時 私笑っている
壁に映る不気味な影
私化け物 高笑い
しかし結局はあんたはそれすら聞けなくなる

俺の警告を聞いたほうが良し
振り返ってはけっしていけない
切り裂き魔がおるで

あんたはすぐさま怖くてぶるぶる震える
私が近寄ってもけっしてわからぬわ
俺は陰険で恥知らず
夜行性の生物 名も無い
切り裂き魔は嫌かね
ジャック・ザ・ナイフの方がいいかね
つづく


怖いよー。この後、多分定番となる世間脅かしソング。
これって、こうゆうとんでもない輩を奨励してるつうより、なまはげ効果、夜道を気をつけましょうって歌ってるような。
MSGの斧男と同じで。怖ければ怖いほど威力有り。K視庁でCMに使ったりして。あああーーーーーーー。
何より70’sな音。ノン・リバーヴのすぐそこでやらかしているような音、音がたまりません。
さー、それでこのリッパー級のハードエッジ曲が続くと期待しても・・・世の中甘くない。
どうしてそうなんだとうろたえる美しきバラード、限界に挑戦の高音声、
今の耳からすりゃハードだけど、のんびりしてるなーなシャッフル曲、
大荘厳大聖堂大壁画  から
すんとこすんとこ
じゃらじょんじゃらじょん
最後は、これだけでクイーンと比べる評論家続出のオペラ座の楽屋自動販売機で
そりゃも何やっても良かった時代なのです。
決まって無かったこそ、まるごと魅力。かったしーかもどんくさいかもも認めろと言われればやぶさかで無いけどそこがいいんだから
結局、音楽は恋愛みたいなもんだ。
好きになった人のカラスの勝手だよー。
その気持ちを手ひどく裏切らない限りその恋愛は続く。

(山)2006.4.13

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紙ジャケ(同)

試聴はこちらで(US盤、同)


銀座NOW出演時の映像がーーー


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2006年06月30日

Fly to the Rainbow / Scorpions 1974

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Fly to the Rainbow
Scorpions
1974


*今週も週刊蠍団通信バーニングの時間がやってまいり
ました。まいねました。特集は
1974年の2ndアルバム、その名も

電撃の蠍団/フライ・トゥ・ザ・レインボウ。

まずはその素晴らしいジャケットに惚れ惚れします。
何なんだこいつは。プロペラプロぺらプロペラ誰にも負けなーいー♪と歌いながら空中でアルバム宣伝するサンドイッチマン。額にはしっかりと蠍団団員マークだぜ。何よりも裏ジャケでずっこける。
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その男の後姿だもん。で、ケツにメンバーの名前が書いてあるとゆう。
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これからしても
何かを吹っ切った様子がうかがい知れます。
あの暗黒1stを出した後、地獄のライブ・ロードに出発。ドイツ国内では有名になりーの、映画に曲を提供しーの。ところがばってん72年にイギリスの有名無名バンドUFOとツアーしたのが運のツキ、看板ギタリストの弟マイケル・シェンカー神をヘッドハンテングされちゃったやう。何つっても本場さんですから、兄も「弟よ行って来い。俺達は大丈夫だ。江戸に行って出世して帰って来いよ。」と送り出す涙涙の兄弟愛。
俺達は大丈夫だって全然大丈夫じゃ無いぞ。続けてベースのローザーさんとドラムスのウルフギャングさんも辞めちゃった。マイネ&ルドルフ二人でピンカラ兄弟するっきゃないじゃあありませんか。困る。
73年8月にオーディション敢行見事、ドラムスにはヨルゲン・ローゼンタル氏、ベースにはフランシス・ブッフホルツ氏決定。何よりも見つけた見つけた看板G、その名もウリ・ロート。目薬屋さんの瓜売りは売り売ります。
才能ぐんばつ、作曲も出来れば歌も歌う。つうか歌いたがる。
何故って彼はジミーヘン愛独逸支部会長名誉だからです。ほんとは3人組でさー、前に出てギュワーンぴろろろろろ、あうーて歌い弾きまくりたいのさ。
なので蠍団入団の折にはアルバム中出来るだけ多くオイラの曲、しかも歌うヤツ入れてねとの口約束密約が有ったに違い瓜。いや違い梨。
さー、それでファイト燃やしたのはルドルフ兄&マイネ友。ほっとけばウリだらけになっちまうってんで納得させるだけの曲を作らねばと頑張ったあげくがこれだと見て来たような想像をする。
1曲目
スピードが来たぜ

スピードつうよりついに蠍団が来たぜ。あのメロディアス且つスリリリング且つノンビリさん、ああ、体が治癒するって不可能可能な奇跡のハードロックが。
あまりの1stとの違いにみんなびっくりしたでしょう。最初からこれでやってたらマイケルさん行かなかったのに、くー。
どの時点でこれを獲得したのか知りたい。やはりウリ瓜効果か。
その瞬間天上から光が差し込み、ほら、ブルース・ブラーザースの映画であった、あれみたいなやつ、が有ったに違いないよ。

あんたはポスターを見る
あんたは壁を見る
あんたの生活する部屋の壁
あんたと共に生きるはあんたのスター達
彼のレコードを聴くのみ
今や彼の言うことを聞け
彼が言うには
「大好きだよ、子猫ちゃん。今日俺に逢いに来いよ。」

スピードが来たぜ
あんたは彼のハートで生きる
スピードが来たぜ
あんたは彼のハートで生きる

アリス・クーパーが大好き
リンゴ・スターが大好き
デビッド・ボウイが大好き
そしてロイヤル・アルバート・ホールの友たち
ブロマイドや映画やTVをチェックチェック
そして君に素敵なショーをあげるよ、子猫ちゃん
今日俺に逢いに来いよ

スピードが来たぜ
あんたは彼のハートで生きる
スピードが来たぜ
あんたは彼のハートで生きる
スピードが来たぜ
あんたは彼のハートで生きる
スピードが来たぜ
あんたは彼のハートで生きる

きゅわーんきゅーんぴゅーんぽーん、きゅわーん
どっかーん

すげー。かっこいー。あははははは。来た来たー。

2曲目は
ヤツラは大金が必要

もうメロディの神様が取りつきましたから、無敵です。やったぜ今度はフラメンコ・メタルの創造。
なんでかーフラメンコに強烈な影響を与えたとゆう。
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Mファンドとかの歌かいの。なーんでか。
ビート部に入ってからの言語は一体何だろう。普通で考えれば独逸語だよな。

3曲目は
ドリフティング・サン

ぐががががーんとクイたっぷしのイカしたイントロのこれぞハード・ロック。真髄さん。70’s前半の匂いたっぷし。ATG映画とかさ。
そいつは1stに通ずるが、何より違うのはスピードとメロが来たぜ。ウリが作ってウリが連れてきた。
渋谷氏による当時のライナーには既に「古いスタイル」とか書いてある。74年で古くされてはハード・ロックもたまらん。
それだけ妙な前進思考が有ったつうことか。
今となってはアホくさ。本物はどんなスタイルでも生き残るぞ。

4曲目は
フライ・ピープル・フライ

ああ、来た。蠍団の2大目玉。たゆたう大バラード。ワルツだよ。歌おう一緒に。会場全員で。


そして俺はあんたの目の涙を見る
雨は今夜降るだろう
今夜俺達は空に舞い上がる
何故なら俺達は飛ぶからだ

さあみんなで
空に飛ぼう
虹に向かって飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう

そして俺は君の顔の微笑みを見る
君が虚空を見るとき
彼はとても光り輝き そして偉大だ
おいで それとも遅すぎるのだろうか

さあみんなで
空に飛ぼう
虹に向かって飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう

雨を見よう太陽に向かう
その男は行きやしない
そしてくそ面白くも無い世界
急げ 人々よ 走れ

さあみんなで
空に飛ぼう
虹に向かって飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう

さあみんなで
空に飛ぼう
虹に向かって飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう
飛ぼう人々よ飛ぼう


5曲目は
これが僕の歌

シンガー・ソング・ヘヴィ・メタル・ハード・ロックだ。だってエルトンの「僕の歌は君の歌」と友達だから。
青春です。いずみたく氏です。胸掻き毟って下さい。

6曲目は
ファー・アウエイ

たっぷしと74年のハード・ロック。このリフは・・・あれだ。思い出せないのは俺が45で少々脳細胞が飛び始めたからだ。
おかげでいつも新鮮に聴けるので、最高だぜ。がはははは。
あなたが聴いてそれを思い出しても教えないで下さい。
マイネ=ルドルフ=マイケル作とのクレジット。泣くぞ。

7曲目、オーラスです。
フライ・トゥ・ザ・レインボウ

スピードを連れて来てくれたウリちゃんに感謝を込めての大作。
マイケル=ウリのクレジットになってる。アイデアは弟が残し次なる男が継承するつう。泣くぞ。
とにかく蠍団はこれから空を飛ぶ。
虹に向かって。
そして後半は大爆発ジミーヘン度。
空には彼がおり、しっかり見ています。
「レインボウ」とは彼の別名。


もう一人見ている男がこの時、英国で準備中。
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(山)2006.6.30

ろっくす週刊スコーピオンズ目次

蠍団年表

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US盤(同)


BOX盤(試聴可能です、同)


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2006年06月29日

Russian Roulette / Accept 1986

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Russian Roulette
Accept
1986


**今週も”週刊メタルキチガイEX”の時間がやってまいりました。担当は編集長代理補佐の山です。
今週号の特集はアクセプトの1986年度作品

「ロシアン・ルーレット」

あくせぷと働くのはやだなーと思った時にぴったし。
この「受け入れてちょーだい」つう名前のバンドは1978年に結成されたドイツのヘヴィヘヴィヘヴィ・メタルなバンドです。最初の出会いは、まだメタラーでは無かった頃、例によってビーバス&バットヘッドで。
曲は「ボールズ・トゥ・ザ・ウォール」。あのバカやろうの二人が思わず絶句してたとゆう恐るべきビデオ・クリップだ。我がろっくすはバカロック東洋総本山を自負しておるけど、思わず手を出すには二の足を踏んでしまう、あのクリップの強烈さつうたら。目出度くこの度メタラーになりましたので手を出してしまいました。
オオウケ。早く突入すりゃあ良かった。
えー音楽的にオリジナリティってんですか、
無いと思います。
素敵メタルのエッセンスをあっちからパク、こっちからパク。
特徴は・・・・有り過ぎます。
まずはリーダーのヴォーカル、ウドー・ダークシュネーガーつうウドー事務所の社長さんじゃねえっすよ、ドイツ軍悪役将校じゃねえっすよの名前のおっさん子供。
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恐るべきキャラぞ。
ドイツにもジャイアンがいた。歌がうまいジャイアン。ヴォーカル・スタイルはAC/DCのブライアンちゃん直系のぐしょぐしょイガラ声。
そして最大の売りは男子混声合唱団付きだってこと。いたるところで40人程の野太い声々がウドーちゃんと掛け合う様と申したら、もう馬鹿馬鹿しくって涙流して大喜びっす。
そんでもって曲がすべからく素敵。メタルなPOP味、リフ&サビ&コーラスの引きはばっちし。ほぼ一発目で曲を覚えられる。
ですからライブでは聴いているあなた方が混声合唱団で参加せねばならない。
いやーそりゃ楽しそうだ。
歌詞もさぞかしやっちゃってくれてるぞきっと

モンスターマン

代官様にお慈悲の叫び
あっしは化け物男じゃありません
知ってるだけでそりゃバチが当たるかもしれんけど
悪いところばっかしですけんど

すげえケンカを見ました
朝まで生テレビで
お抱えの殺し屋軍団呼ばなけりゃ
だってボク、ヤワなんです。

愛のために 私はこの人生をあなたに捧げましょう
愛のために 私はあなたにギブアップ

ボクは化け物じゃないすよ (罪と罰)
指名手配 生き死に無用
ボクは化け物じゃないすよ (罪と罰)
指名手配 生き死に無用

もうトラブル全般に遭遇
俺はまだあの夜また夜を覚えてるよ
何とか自由になろうと誓ってはみたが
人生は痛みばっかでした

愛のために 私はあなたにギブアップ

ボクは化け物じゃないすよ (罪と罰)
指名手配 生き死に無用
ボクは化け物じゃないすよ (罪と罰)
指名手配 生き死に無用

あんまり考えて無いでしょ。はは。語感のみで勝負てか。いや相当に深そうに・・・デドアライブデドアライブってとこ最高。

6曲目の
「天国は地獄」

僕らはそれを聖書に誓いました
もしコーランにそれを求めるなら
それはいつだって揉め事には最高
聖なるお化けが味方だから

これはもう決定事項
必要なら許しもございます
でもこれはこの世のことではござらぬ
待って待って待たなければなりません

えーと 他には他には手はありません
欲するものをただもう信じることが出来ません
手は無いのよ のーのー
だって本に書いてあるから 良いんだか悪いんだかわからんけど

天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです おーいえ

人類皆兄弟だから兄弟を殺しちゃあいけません
そいつが何が正しいか全くわかって無かった時以外は
もしヤツがあなたの天国を愛することが出来ないなら
おー、死んでもらいやしょう
救い無く生きるよりはよっぽどよろしい
全く簡単、そうすることは
どうやればいいかは書いてあるよ はは

必要なのは聖なる精霊のみ
おー、彼は貴方を慰める
他に手は無し のーのー
そうやってヤツラはあんたを騙している
信じ込ませる 良いのか悪いのか

天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです それは天国か地獄か
天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです

そんで地獄は地上にあるんです、オーイエス そうだ
それは天国か地獄か

確かだ俺らは全部それを知ってる
堕落したもの いたるところにおるわ
むー、俺らはちゃんとその事実を見つめなければ
深く知らなければ そいつが好いのだか悪いのか
世界は悪臭を放ち 天国は下水のよう
やつらは金にツバを吐きかける
あなたは自分自身で得るものだけを信じなければならぬ

天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです 
天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです
天国てのは地獄があるとこに有り
天国には天国はけっしてありません

ははははははははははははは

天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです 
天国てのは地獄があるとこに有り
そんで地獄は地上にあるんです
天国てのは地獄があるとこに有り

おー、あんたは天国てのは地獄があるところにあるって思わないかい?
俺に教えてくれ それが天国か地獄か


うーむ。思わず全部訳してしまった。これはかなり辛いと。
ある意味、命懸けでバカやってるな。

アクセプト。また出会ったら必ず家に来てもらいます。
いやご本人達で無くレコードかCDで。ははは。

(山)2006.6.29

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2006年06月26日

Youthanasia / Megadeth 1994/11/1

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Youthanasia
Megadeth
1994/11/1


*メタルだ。2006年はメタル再元年だと騒ぐわたしも、メガデスだけは90’sから夢中でした。きっかけはMTVのビーバス&バットヘッドだったりしやすが、それだけにマーティン・フリードマン氏がニッコニコ顔で「ヘヴィメタさん」現在は「ロック・フジヤマ」に出てたのには仰天したよ。今でもピンと来てなかったりして。でもいたのだ。確かに。ほら。
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そしてメガデスで一番好きなのは彼の氏が在籍した時期、特にこの前作「破滅へのカウントダウン」からこの「ユースアネイジア」。一番好きなのはこの時期の外道コンピ「ヒドン・トレジャーズ」であります。メロディアスならメロディアスなほどいい。あのメガデス節。サビでうねる。

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デスでスラッシュなメガさんのファンとしてはそれこそ外道なのかどうかはわからぬが。

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他のメタル・バンドを振り返り未来でおさらいしてる今再び聴くに20年の間にとんでも無いことになっただよ。蠍団もMSGもUFOもジュダスもやりたいなあと思ったら出来はともかく形だけは出来る気がするけど、メガのデスちゃんは無理。こんなん出来るかー。
超絶テクです。
ギターだけでなくバンド全体が。
容赦無い音の塊にただただ圧倒されるのみ。
それで何を歌っているかとゆうと
「助けて」
だと思う。
ロック界一の無愛想男、苦虫太郎のデイブ・ムステイン氏。
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前作で全世界規模のブレーク。全米だけで200万枚売れたつう。それでやたー嬉しいわーとなるかと思わば、ますます苦しみ増したのか。
成功すりゃあ当然のこと、すげー数のライブ・オファーが有ったそうです。仕切りマネージメント会社はさらなる儲けを当て込んでその上にさらに過密スケジュールを組みやがった。
不幸か幸いかわからんけどそんな目にあったことは無いけど、想像は出来る。成功の上でのライブは嬉しい。でも限度有るわなあ。次の日も次の日も何千何万もの聴き手がチケット買って待ってる。金持ちも、食費削って券買うような貧乏人も。真面目なら真面目なほど最高の演奏で全力を尽くす。で、やるはこのギリギリの演奏。辞めたくてもキャンセルして賠償出来るほどまだ金持ちでは無いだろうし。
ついにはデイブさん、声が出なくなってしまったそうです。
身につまされる話で。
しかも気の毒なことにその治療の為の薬物治療で再びドラッグに手を出して、さらには酒にも。
ぼろぼろ。
情け無いなんて言えないよ。弱いよあんたなんて言えない。
バンド内の関係もそれこそぐちゃぐちゃ、えらいことになったらしい。
それでもムステイン氏、這いずりあがろうとする。
ツアーに再挑戦。再び挫折。
意を決してリハビリ施設入り。ヤク抜き、酒抜き。
そして再び。
LAで倉庫のようなでっかい家を借り切り、そこをスタジオ化してこの盤の製作に臨んだと。
ザ・バンドのブラウン・アルバムのように。
その過程が全て音で吐き出てます。
だから聴いててかなりこちらも苦しい。正に息詰まる。それでも這い上がる男の執念。その執念に意を同じくした仲間の音に聴かいでか。
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何が嬉しゅうて赤ん坊干すかのジャケット。
「若者安楽死」なるタイトル。
必殺の完璧シングル「ア・トゥー・ル・モンド」の歌詞は

どこに俺がいたか 記憶にまるで無し
俺は人生がゲームだってとことんわかった
物事を真面目に考えようとすればするほど
どんどんルールに縛られていく
その代償が何かも考えられない
ただ人生が目の前を過ぎていくのだ
俺がやり遂げたことなど何も無いのに気付き愕然とする
やろうとすることは全て拒絶された

だから友よ これを読んでくれる
君達と共にいたい とても
どうか微笑んでくれ 俺のことを思う時
俺の体がぶっ飛んでしまっただけ ただそれだけのことだ

世界中のみなさん
僕らの友達
みなさんを愛してます
行かなきゃいけない時が来ました
これが最後の言葉です
言おう
そして俺は自由になるのだ

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もし俺の心臓がまだ動いているとしても
それはじきにぶっ壊れるだろう
そして俺の記憶は君に残す
これ以上言うことは無い

先に進むは簡単なことだ
後に何かを残すは厳しい
眠りにつけば痛みが去ることは君にはわかっている
そして生きることは痛い

こりゃ遺言だ。
しかしそれでも生きるための遺言。
この先、この言葉通り、あっちへもがきこっちへもがきデイブ氏は進む。
聴くも苦しいけれど、本当の言葉を歌う歌は聴いてしまいます。

マーティさん、この時期の話を聞きたい。バンドマンの仁義として、話せない話さないのかもしれませんが。

うう、こっちもキツいのにキツいの聴いてしまった。
しかし、痛いけど生き残らねば。メガデスはメガ生きるなのだな。

(山)2006.6.26

ろっくすメガデスのページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(US盤、試聴可能です、アマゾン)

日本盤(中古、今は安いのがある、同)


ユースアネイジア動画集

A Tout Le Monde

A Tout Le Monde (Live)

Reckoning Day

録音風景


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2006年06月21日

Pure Instinct / The Scorpions 1996/5/21

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Pure Instinct
The Scorpions
1996/5/21


*今週も週刊スコーピオンズの時間がやってまいりました。前回の特集ではファンの踏み絵72年1stを踏ませていただきましたが(踏んじゃいかん)、今週の特集はそれから実に24年後、1996年のアルバム

ピュア・インスティンクト〜蠍の本能

を。まずはバカジャケ復帰に拍手。
次に邦題に拍手ー。「蠍の本能」とは・・むー、ど真ん中直撃。担当者さんすげー。
蠍団の皆さんも齢50の声を聞いております。90’sは「ウインド・オブ・チェンジ」の大ヒットで2番目の大ブレーク。押しも押されぬスタアに。逆に日本での売上げは落ちてそのギャップで行きたくても来日出来なくなってしもうたとゆう。AC/DC状態。
そんな状態に駄目押しをする盤がこれです。
だいたい、もうメタルじゃない。蠍団=メタル親玉の図式がもろくも崩れる。
政則さんさぞ困ったことでしょう。メタル雑誌の人も。しかし・・・・・・
とんでもない大傑作であります。
メタルと聞くと鳥肌が変なところに立つ貴方も、もーにんぐ娘のファンの貴方も、あゆのファンあややモグタンリラックマタレパンダの貴方も、少しでも音楽好きな人全てに。
まいりました。90’s以降に録音、発表されたアルバムでナンバー1決定。他にこれから何が出ようとそれがどんなに凄かろうと全て行っても同一首位だ。
それほどツボに大はまり。何でか。

パワー・ポップだからです。

信じられぬと困るのでもう1回

パワー・ポップなのだど。

文で書く時はどうしても他のどなたかの音楽に例えなきゃドツボにはまりますんで、無理やり例えれば、
ニック・ロウ兄貴、
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そしてビートルズ。しかもラバーソウル。
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いかんトルズで鳥肌立つ人もおるから、えー若い衆には
オアシス
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10曲目、マイネさん渾身の曲「ユー・アンド・アイ」は貸しレコード屋さんじゃなくて・・親父の「スタンド・バイ・ミー」だ。
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まさか対抗したんじゃ。蠍の方が1年早いわ、えっへん。
10ccもファンタスティック・マックも・・・・それにビーチボーイズも登場。蠍の本能。

なんせ生ギターでストロークしてます。じゃんかじゃんかルドルフ兄8ビートに、マイネさんの腹7分目の歌、ヤプス君のギターは変わらず。それではまってる。
CD時代にあわせ収録時間一杯なんてーこともうやらず。ちょっぴりお得な全50分。
メロディ不在の21世紀に向けての全名曲です。
これだけの長いキャリアを通してメロディ・バンドで生きていくって驚嘆の一語ジャムだよー。
ノリと個性で生き残らねばならぬ音楽世界で、その個性がメロディだから、深く思いつめればこれほど辛いことなし。
腹7分目だから出来るんだろうな。
実はこの直前、その境目、ギリギリの状態だったかと思われ。それでブランク3年余り。何もかも忘れて焼き鳥屋行ってレバーから塩焼きになって戻ってまいりました。もうメタルじゃなくても素敵な音楽ならばみんな好いてくれると信じて。
歌詞がまた素晴らしき。
全部一生もんだから機会をみて全部解釈したしよ。
まずは1曲目から。バグパイプの音に導かれてこれは必殺ドイツ・ケルト・ハードロック
ワイルド・チャイルド
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鳴っている電話の音が聞こえるかい
俺は熱狂がやってくるのがわかる
生きることがそれを導く それは神のみぞ知る
この日曜の朝(にちようのあさ)それは予告も無しに

お隣さんの叫びが聞こえるかい
彼は俺の家が火事だと思ってる
そう、人生は俺にとって最高
この日曜の朝(いえー)
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(ご一緒に)
彼女は暴れん坊、あらら男を狂わせる
彼女は暴れん坊、恋があの娘をロックさせて俺は骨抜きだよー

裏口の扉がぶっ壊れる音が聞こえるかい
戻ってくる目玉のおまわりさんが見えるかい
そりゃもう俺のベッドで炎上中
この日曜の朝(いえー)

彼女は暴れん坊(彼女は暴れん坊)、あらら男を狂わせる
彼女は暴れん坊(彼女は暴れん坊)、恋があの娘をロックさせて俺は骨抜きだよー

彼女は炎上中
彼女は炎上中 やーーーーーーー
彼女は炎上中

ギタアソロー

彼女は暴れん坊、あらら男を狂わせる
彼女は暴れん坊、恋があの娘をロックさせて俺は骨抜きだよー
彼女は暴れん坊(彼女は暴れん坊)、あらら男を狂わせる
彼女は暴れん坊(彼女は暴れん坊)、恋があの娘をロックさせて俺は骨抜きだよー
彼女は暴れん坊
彼女は暴れん坊
いええええ
彼女は暴れん坊(彼女は暴れん坊)、あらら男を狂わせる
彼女は暴れん坊(彼女は暴れん坊)、恋があの娘をロックさせて俺は骨抜きだよー

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2曲目は・・・XTCみたいで・・・・。

つづく何時の日か。

(山)2006.6.20

週刊スコーピオンズのページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(日本盤、アマゾン、バカ安中古)

US盤(もっとバカ安、同)

UK盤(試聴はこちらで、同)


蠍の本能動画集

you and I live(まずこれを是非)

you and i

When you came into my life

1984 japan Live(見っけ)

YOU GIVE ME ALL I NEED soramimi hour tamori club(空耳アワー、見っけ)




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2006年06月20日

Am I Evil / Diamond Head 1987(1979)

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Am I Evil
Diamond Head
1987(1979)


*今週も週刊ヘビメタタイムス改め週刊リフ三昧の時間がやってまいりました。創刊号は定価1542万円のところ無料。特典でナマハゲTシャツは付いてません。編集長代理補佐の山です。
では記念すべき666号の特集は

アム・アイ・イヴィル
ダイアモンド・ヘッド

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だ。誰だ。既に本誌223号特集「ヘビメタとは何だその2」と444号特集「何だヘヴィメタとはその6」でホワイト・スピリットと共にツバつけておいたバンドです。出やがった我が前に。ツイてるぜ。
とはいえ、何だこの盤は。いささか正体不明。唯一の情報源は先輩とあがめ曲をカバーしたメタリカの「ガレージ・インク」アルバム。
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そのライナーによりますとDHはウエスト・ミッドランドのストアブリッジ出身。

ああ、あそこか。・・・ってわかるか。

そこです。結成は1976年、バンド名はフィル・マンザネラ氏のソロ・アルバムから。
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NWOBHM新波英国重量鋼鉄のムーブメントで日の目を見たと思ったけど思っただけで今に至る。
メンバーは
Sean Harris - vocals, guitar
Brian Tatler - guitar
Colin Kimberly - bass
Duncan Scott - drums

の4人組。
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さてこの「甘いイビリ」盤は何かつうと、世にホワイト・アルバム
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として流通してるCDと同時期、デビュー・アルバムに備えてのデモ音源から8曲のものだと思われます。試聴の結果。デモだからつうて侮るなかれ。余計な手を加えてない裸の実力が呈されるのだ。
もちろん予算無さそうです。ほぼ一発録音の緊張感ばりばり。あと5分で終わっちゃうよ、そしたら追加料金だよ。そしたら今晩メシ抜きだよ。マルイでキャッシングだよ。80’s初頭のバンド野郎の嘆きが聞こえる。当時そんなヤツラに金を貸してくれたのはヤバイところ以外ではマルイさんしか無かったのだ。親に電話される。
1曲目はタイトル曲
アム・アイ・イヴィル?
「俺は悪いか?」マルイか?では無い。先のメタリカもやっておったつう代表曲である。いきなし水戸黄門リズムぼれーろで壮大なる大スペクタクルで始まる、しかし本物オケストラであるはずも無くシンセかはたまた何だこの音はの不思議なインチキ弦らっぱ音。呑気に「人生楽ありゃ楽太郎」なんて歌ってると、ライトハンド奏法及びハーモニクスとともに鬼のリフ鬼どもが襲い掛かる。そこにややか細い声のシーン氏の歌声。切々と。
メロディ無いのにメロディックとゆう。
このラインはパンク/NWだ。
ここに主張いたします。このバンドはキリング・ジョークの同僚です。前にも書いたか。あの1stアルバムでドカンとやられた方なら同様の動揺をこの音で受けるに違いなし。あちらはメタル感覚をあっちにひきづりこんだ。こっちはあっちの感覚をメタルにひきづりこんだ。
表裏一体弱肉強食得者勝利焼肉定食。
同じ時代に生きたんだから当然かもしれぬ。こちとらも同じ時代に生きたからびんびん来るわ。
と思わば
2曲目
ヒート・オブ・ザ・ナイト
ではいきなし、サヴァイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」くりそつとなって別な意味で動揺する。しかしてこっちはロッキー102のテーマとなるはずもなし。
とにかく真面目です。これやること以外何も考えて無い。売れる以前にロックバンドやる連中はそうゆうものだ。

3.のドンチュ・リーブ・ミーは先の特集「何だヘヴィメタとはその6」の「フライデイ・ロック・ショー」アルバムで馴染んでた曲。全く同じヴァージョンに聞こえ。胸掻き毟るハード・ロック・バラード。エフェクターも満足に買えない貧乏鋼鉄さんだったと見え、アンプ頼みのナチュラル・ディストーションで親父はやられる。
これに限らず、楽器の音がここに聞こえるのだ。あるか今、こんな当たり前の楽器の音が聴ける盤が。
今は貧乏なバンドほどデジタル通過になってしまってるのでは無いか。
同じく極めてギリギリの状態の中で悶えリフ交錯するミドル曲のボロウド・タイムでA面は終了。

で、これは・・・これは・・・やばい・・マジでえらいバンドだってのは
B面ではっきりとしてくる。
1.の「地獄から天国へ」。ほんとに地獄に片足掛けてるかのような声が。シーンさん、フリーが好きだと思え。ライブではバドコのグッド・ラヴィンをカバーしてるし。この細い声であの情念ヴォーカルに取りつかれてる。後半は失敗許されぬハイテンポやややこしいリフで疾走。

2.は代表曲「デッド・レコニング」。
6分22秒。ピシと切り良く止めるべきNWOBHMの中でみんな長尺の曲ばっか。展開のなだれ込みはバズコックスと同様のスリルが。
これで燃えるはやっぱパンカーの血入りの方々です。ロッカーにはその血がみんな入ってるはずだ。
全速で走りきればいいものの、そりゃどうしょもない性(さが)か、わざわざややこしいリフかましギリギリ状態に己追い込んでやがる。

3.ライトニング・トゥ・ザ・ネーションズ
シャッフルです。高速の。と思えば超スローになったり、いきなりまた高速。づどどどどどどどどどってその快感たら。快感会館で水風呂でビールてえもんだ。熱いの冷たいの同時に。辛いのと甘いの交互に。

4.サッキング・マイ・ラブ
このラストで完全にやられる。まずはドラムの音。鬼千匹がお互いに張り手かましてるような。手製ゲート・ドラムだに。低予算でどうやってこれ出せたのか。音の神様が味方してくれたか。その激音に乗って総決算のリフ台風と嘆きヴォーカル。嘆くも湿り気まるで無し。嘆くは冷たい視線で無ければ。9分29秒。すげーすげーとわめいていたらその前半はでっかい前フリだった。PILの如き混沌中間部から怒涛のラストへ。

すいません。編集長代理また興奮してしまいました。
今なお現役で嘆いているとゆうダイアモンド・ヘッド。浮かばれぬパワーがその源なのでしょうか。

(山)2006.6.20



入手先参考(ホワイトアルバム、試聴可能です、アマゾン)

アンソロジー盤(同



ダイアモンド・ヘッド動画集

In The Heat Of The Night

Metallica & Diamond Head - Am I Evil?

Diamond Head - Glasgow - Feb 2005 - Truckin'

Am I Evil? - Metallica (Live 1989)




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2006年06月15日

Lonesome Crow / Scorpions 1972

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Lonesome Crow
Scorpions
1972


*最早我が家で鳴らぬ日は無しとゆう愛しのバンド、
スコーピオンズ。その記念すべき1stアルバムがこの
「恐怖の蠍団〜ロンサム・クロウ」
時は1972年。リード・ギタリストはマイケル・シェンカー神。おおおお聴かいでかと飛びついた昔の若者、及び今の親父をずっこけさせるに相応しき、あんた誰アルバムだぜ。
72年と言わば、私が洋楽聴き始めたのが73年ですからきっとロック中世暗黒時代に違いない。がはは。と自分中心のとんでもない史観するもあながちヤング、当たらずも遠かりしも近かりし。ハードロックが夜明けたのがブラック・サバス「パラノイド」、ディープ・パープル「ブラック・ナイト」が同時にランクインした70年9月上旬だと仮にすれば。すればって、ジミさんもクリームもZEPもいたわ。うむむ、70’s型ハードロックの夜明けとすれば・・・72年てば2年も経ってる。さすがドイツは奥地だ。とゆうよりも(パンチでデート)、アート・ロックつうものが有ったと聞く。プログレとはまた別に。ちゃらちゃらした若者の音楽だロックなんてよつう揶揄を突破すべくロックだって芸術だぜつう主張ロック。当然売れることより芸術性を主とする。そう簡単にわかられてたまるものかの反POP精神ゆえ。

しかし私はアートロックが苦手だ。

大体がロックは河原乞食音楽。芸人が芸人であることが一番美しいのだ、何もかんも忘れてビートに踊り歌って何が悪いぞ。ってのが原点かと思います。およそ高尚なんてものとは無縁だぜ。アートにならば、一番忌み嫌ってた連中に取り込まれて、同じ土壌鍋になってしまう。が、馬鹿にされるのは誰だって嫌だ、認められたいってのは当たり前で・・・ここにでっかい自己矛盾抱える。
その本場がドイツ、西洋の果ての地かと。
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↑ワールド・ワイド・ライブ年表から

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↑ヤング蠍団
おぎゃあおぎゃあと生まれた蠍団団員たち。かわゆい顔した十代の頃は(誰が誰だ)、やっぱしプレスリー、ビートルズの日々だったと聞く。
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シェンカー兄弟。7歳差の兄と弟は一緒にギターを練習したのだろうか?ちっちゃいマイケル君、全然相手にされずに兄がガンガンやってるのをこっそり見つめて一人これまた兄のギターでこっそり練習してる姿が見えます。兄やんは17歳でヤング蠍団結成とな。マイケル若神は15歳でマイネちゃんとバンド結成とな。二人やんか。どうゆう音楽してたのか興味しんしん。サイモン&ガーファンクルみたいのだったりして。似合わねー。気が付けばえらい上手いじゃんかギターがお前、に気付いた兄やんがマイネ、マイケルWエム誘って次の年にはレコード会社と契約、この1stを録音と風雲急の前進ぶり。ロックにとって一日一日が重く大切な日々だったに違いなし。
製作はコニー・プランク氏。
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ジャーマン国にこの人有りの手練プロデューサーだ。代表作はウルトラヴォックス!「システム・オブ・ロマンス」(←勝手に決定する)。
言ってみりゃドイツなアートロックど真ん中の方だ。それに廻りは魑魅魍魎ばっかり。あのかわゆかった子がこんなになっちゃったよー。
無理くり合わせたゆうより、自然とサウンドはこんなになっちゃったちょーだったんではないかの。
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奇妙なボ・ディドリー・ビート、あなたのお名前なんてーのリズムで始まり、マイケル16歳のギターがうねる。

1.僕狂っちゃいます

あーあーあーあーあー

砂漠を歩いてます
それが何だかお前にはわかっている
それは本当に教会からのもの
あまりにも外国
それは絶対そこに無し
で俺は天国にいるぜ
でもそれは地獄だ
太陽は俺の頭脳で乾いている
微笑みとインストールは俺の苦痛だ
俺は狂っていく
俺は狂って行く
あああああああ
ばか

何歌ってるんだか(^0^)。実際は歌って無く語り。マイネちゃんに語らせてどうする。あまり歌わせてもらってないつう宝持ち腐れ状態。鳴り物鳴らして「あー」とか「うー」主に担当。
地下ゴーゴー喫茶でラリパッパな若者が踊り狂う中、響き渡るマイケルちゃんのギター。
全く苦手な世界と同時にものすごーく好きな世界なんです。インチキくさくて。臭い実際ぷんぷんするし。
出来て無いスコーピオンズ。ジャケは音を物語ると申しますが、実にこれから蠍音楽をいざ掴もうとしてるとこで。
大真面目で真剣で、やればやるほど、後年の姿が見えてくる楽しみも有り。
がーーーー、とか書いたけど、何か聴いちゃうんだよな。好きですこの1st。やたら。
どうしたらいいんでしょう。惚れた弱みで耳が曇りまくってたりして。
ははは。最高に幸せ。名盤入りさせちゃおう。

(山)2006.6.15


ろっくす蠍団ページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(日本盤、アマゾン、参考です、高い)

US盤(試聴可能です、同)

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こいつらが悪い(^0^)。英国の明暗虚無僧軍団コンピ

暗黒のジャーマン軍団動画集

Organisation (Kraftwerk) - Ruckzuck

Amon Duul II

Can - Paper House (Beat Club 1971)だもだも

Can - I Want More←大変身

Lucifer's Friend - Ride The Sky←この時期きっと蠍団とお友達



This Heatのライブ見つけた。



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2006年06月12日

Bark at the Moon / Ozzy Osbourne 1983

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Bark at the Moon
Ozzy Osbourne
1983


*メタル界のアイドル親父、そしてメタル界のニール・ヤングちゃんといやぁこのオジー・オズボーン氏に他成りません。すっかり家族ごとそのオジ世界に引き釣り込んで家庭崩壊を力づくで止めた(?)理想のロック・パパさんでもある。
そんなオジーちゃんのテーマ曲といやあ
「月に吼えろ、てか、バカだもん」。
でアルバムといやぁそれがタイトルで、収録されてますこの
Bark at the Moon。
バークにまかせろ。0-0-0-aaa0aozm-1elf.jpgなんてね。
メタル界では何つってもバンドである事が基本。それから有りならギタリストのソロ・アルバムてことで、ソロで独立して成功となると、誰がおるかのうと一般ロック愛好家は考えてしまう昨今、オジーちゃんの最高に凄ぇとこはそれを成し遂げたことであります。オジーつうキャラ前面と共に「オジー・オズボーン」って名前をそのままバンド名として捕らえさせるつう荒技しちゃうメンツとプロデュース能力。
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これらは全て奥さんのシャロンさんの功績・・・なのかー?だったりして。
歌もそんなに上手くなく、ステージ・アクションといやあ、練り歩くだけ。それでも
これだけ人気があるのは、丸顔だからだけでもなく、何もファミリーでTVでバカだもんしてるだけでもなく、ちあんとした理由が有り。
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↑ファミリーアルバムだ

音楽聴けばわかります。この盤聴けばわかる。
曲がワンダホ。作曲家としてオジーちゃんはメタル界屈指でござる。なんつっても音楽は曲。いくらプレイが最高でも生かすも殺すも曲。それは別にメタルであっても同じで、メタル内での人気で納まるか、それ超えて嫌いな人まで捕らえるかはそこにあるかと。素敵なメロは歌いたくなるもんね。さー歌いましょう。
バカだもん
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好きーですサイレン 上でも出そう無い
別にボーリング
必殺キラーだあ
今夜の番組、録画
リスに応援を昼
バカだもん ははははははははははははは

いやあまったくトメ
仮にもババア くれー
ナウ 銀座ナウ
見なくちゃ何とせい
農家とビスケット、ロケット
リスに応援を昼
バカだもん
えいえ
バカだもん

で、母ちゃんバリバリ
ロン毛で、ぶう
縁遠いタンスでゴーン ごん
陰険でばかりの堀は
ピンフ(平和)だけなのロン それロン
おいえ べいべ

(エアギターどうぞ)

這うように車道
意味無くドナ(マーティン)0-0-0-aaa0aozm-a2.jpgしてーる
ひーかりファイバー
テプコと申す減る
農家とビスケット、ロケット
リスに応援を昼
バカだもん えいええー
バカだもん へいへ
バカだもん 王王王
バカだもん 青

やり始めてから後悔したよ。俺がバカだもん。ですからどーぞ、これで歌って下さい。駄目〜。
なおこれに留まらずアップの曲のサビ掴みは、そりゃもう容赦無きものです。頭バッキンだけでなく一緒に合唱したくなること請け合い。
そして何よりもバラード。
いっとくけどわしゃバラードには星一徹のように容赦せん。ありゃ何となく作ろうとすりゃ出来ちゃうもんな。型がそりゃもうガッチリあるし。しかして素敵なもん作るとなるとこれが至難の技。箸休めみたいに油断して作る輩は大バラード妖精ギブス装着させるぞ。その点、
いきなし飛び出して、浮きまくり、これだけ聴くともしや誰だかわからん6.の「ソー・タイアード」。アリス・クーパー大師、そしてキッスが始めたハードロッカーの楽屋裏、化粧を落としてたまには泣き言を言ってみようかなの伝統を見事に受け継ぎ、それに匹敵するもん作っちまったよ。
ジャケ仕事人があまりにも真面目に仕事してしまった為に、怖いよう、悪い人だよ絶対つう偏見を
一度聴けば、
楽しいよう、横浜ドリームランドのお化け屋敷みたいに楽しいように変える貴方はオジーちゃん。

ランディさんとジェイクさん比べますか?

(山)2006.6.12

でかいジャケのページ

入手先参考(日本盤CD、アマゾン)


試聴はこちらで(US盤、同)

ばかだもん動画集

正調ばかだもん

ゲーム?ばかだもん

83年生ばかだもん

もひとつ生ばかだもん



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2006年06月09日

World Wide Live / Scorpions 1985

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World Wide Live
Scorpions
1985


*祝本日開幕ワールド・カップ・ドイツ大会。
とくりゃあこのアルバムしかありません。
ワールド・ワイド・ライブ
スコーピオンズ。

最初のライブ・アルバム「トーキョー・テープス」から7年、ついにブレークした蠍団が放つ凱旋帰国ライブ盤再び2枚組。それにしても7年。デビューからは13年。小屋から初めて小ホール、中野サンプラザ級でずううっと、そしてついに日本武道館、Wジャケ開かば人の端が見えない大群衆。その喜びのポーズを裏ジャケで決めます。
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世界一美しい裏ジャケ大賞。この組体操陣形を決めるため6時間は練習したとみた。
そんなスコーピオンズが大好きだー。
この頃はまだ帽子で隠しておらぬマイネ氏の額の光の何と誇らしげなことよ。
東京テープスは我が家の人生お宝盤となりました。そしてこのアルバムは・・・このアルバムでもうトドメ。
完全に燦然と輝くご贔屓バンドになったよう。全部行っちゃおう、とことん付き合いますとなったんはこの盤が家に来ちゃったからだ。
あまりに遅かりしこの出会い。当時聴いていたらもしかして俺らも今でもメタルやってたかも。
しかあし、この味はこの歳になってからでこそ染みるよなーとまほさんとつくづく話してます。
話によると2枚組ライブでは現在に至るまで全米で歴代2位の売上げとか。1位は多分あれだなピーちゃん。ほんとかよと思いつつ、もしそうだったらこれほど痛快な話は無し。ドイツ訛り英語で全然相手にされなかったつうアメリカでだもん。
これはもう音楽の力に他なりません。
何がいいって蠍団、毎度書くけど曲が最高。ライブになると当然ベストヒット集になるんでそれを嫌っつうほど思い知る知る。
前半の律儀なる演奏の数々で陶酔とはこのことじや。打たれても打たれてもロック大好き、モチベーションを失わず、これほどの曲を書き続けたとは真の練達の士、手練集団であります。そうルドルフ兄さん。貴方のことだ。
そしてマイネさんっ。歌上手い。美味い。旨い。巧い。
演奏はもうソロのテクがどうとか、そうとか、関係無し。まるごとスコーピオンズの音として歌として燦然と輝く。
メタルであるとかハードであるとかも、関係無し。ロック好きの誇りとして、こんなバンドは類無かろうに。
何しろ「世界のバンド、ベスト30に入るのが夢」だったつうんだから。
成功して今更奢りも何もありません。嬉しゅうて嬉しゅうて、表ジャケいい顔してるよなあ。
求められればどこで行きます。どーんと書いてあるツアー・スケジュール。さすがにこの頃相当きつかったらしく、長年の疲労も最高潮だったとのこと。それでも走る。組体操までして。次のNHK大河ドラマは「蠍団」だな。
成功前も俺らはやっていたのだの自負はその曲目にあり。そして7年前、暖かく迎えてくれた日本の民へも。律儀に東京テープス以後、ラブドライブから4枚のアルバムからチョイスです。
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それぞれ変わらぬ曲魅力、変わる魅力はもちろん、ウケたウケた喜びから。
東京テープスのあの何とも言えぬ素晴らしい温度とは違うこのこのー空気。こっちまで嬉しくなってしまうよ。
スコーピオンズを愛し続けてくれた方々へ、場所も時代も超えてそれを何よりも伝えたく共に味わって貰いたかったに違いなし。
とりわけ日本の民には。
だから、日本公演の模様は入ってません。
世界征服おめでとう。
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とにかく粘る頑張る諦めずに。猪木氏の言ったことは本当だなあ。とことん思い続ければ道は開けるんだ。
と20年後でも、疲れた親父に一喝入れてくれるスーパーユンケルな2枚。
今更なんてー思わずに、盛り上がりましょう。
ワールカップ優勝チームに捧げる曲は・・・・
当然「ノー・ワン・ライク・ユー」だぜ。
(山)2006.6.9

ろっくす蠍団ページ

蠍団年表

超でかいジャケットのページ

入手先参考(日本盤、アマゾン)

試聴はこちらで(同)

スコーピオンズ・ライブ動画集

the scorpions 12-18-83 germany Coming Home

Scorpions- "Is There Anybody There" 1979 TV

Scorpions - The Zoo

the scorpions - lovedrive (live 1979)

The Scorpions - Love of my life (Queen cover)

Brian May + Roger Taylor + Nina Hagen + Scorpions


The English translation page : here.

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2006年05月29日

Virgin Killer / Scorpions 1976

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Virgin Killer
Scorpions
1976


*まー毎日毎日このところマイネちゃんの声を聴いているような。完全にハマってますスコーピオンズ。30年後にもなって何でこないなことになったかとゆうとこのアルバムのせいだ。

狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー

1976年作。
正確に言えば中身では無くて、ジャケ。ジャケットがあかーん。出す盤出す盤ことごとく発禁ジャケになった70’s蠍団の端緒ジャケ。あーたいくらなんでもこりゃ。0-0-0-aaa0scov-1bro.jpgレジに、特に当時はLPででかサイズだったし持って行くのは勇気入るぞえ。これでも純情可憐な男子だったに。聴く前にこいつらどうかしてんじゃないかってイメージ持っちゃいま。そのまま30年経ってしまったでは無いか。で、英米で発禁になった後のジャケがまた。急遽撮影会てな感じで、全員リキ入れようとしてるもののどっか気合入らず。ルドルフ兄のみ頑張る。しかしまー誰があのジャケにしようと考えたのか。そりゃ強烈に印象持つけどけっこうダメージも多かったんじゃないかなー。とっても素敵おじさんたちとわかった今では、うーむ、メタルハードなのにそれがばれちゃやばいと無理しちゃったのか。それともレコード会社の陰謀か。で、発禁になってしもちゃ何にもならんよ。どうせ入れ替えるのならこんな風にしてくれれば、
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即座に買います。ははは。
と、そのせいか大ブレークならず、普段の気合と努力を必要とする立場になって、何とまあ聴く曲聴く曲全ていいではないかのバンドになっちゃったから、良かったのかー。悪かったのかー。
大成功てのは、どうも己をも無駄に消費しちまう面もあるようで。数多のバンドが証明しております。
30年がかりの誤解が解けてさー聴くぞ。
3秒でやられる。
ハードロック・アルバムは最初の3秒で決まるつう法則。万歳。
コンコンコンってカウベル。カウベル使うバンドに悪いバンドはありませんの法則。
こうして時と時間を入れこにして聴いてしまっておるけど、感じませんスコちゃんたち。野太い根っこど真ん中にあり。
とにかく曲が素敵。
ピクチャード・ライフ。
ミドル・ハイ・テンポ、いつもより1割方キバりますマイネちゃん、歌上手いよ声いいよの
2曲目、キャッチ・ヨア・トレイン。ウリ坊のギターてばやっぱジャーマンさんなんだ。泣いて歌うし。
ぎしがしハイハットがゆうドラムス。メタル界のジョン・オーツか、マルコム兄かのルドルフ親父の鉄壁サイド、ごしごし快感す。
バラード嫌いのワシでもペンライト又しても振っちゃうイン・ユア・パーク。宗谷岬の風景が見えます。行った事ありません。
屁でもどうだ」って出だしが怖いっす「バックステージ・クイーン」も、只のロックンロールかいなと思わば、サビでちゃんと掴むよメロディの山で。
問題のタイトル曲「ヴァージン・キラー」は、ホラーなまはげソングなのだ。
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鬼が来るぞー。皆さん気をつけましょうつう。0-0-0-aaa0scov-1pro.jpgほら、やっぱいい人たちじゃん。あひゃーーっって叫びはこれぞメタル快感。いざやー。
ギターさんのウリ坊のロスちゃんは、ジミ・ヘンドリクスちゃんの弟子でしってのが「ヘル・キャット」。ジミさんの弟子は我慢できないのです。我慢してやってつかあさい。
そして大バラードは7.「クライング・デイズ」。ちょっとしたコードの響きが刺激的なんす蠍団。それでダラリと流れません。いつだって。
そして再びロスちゃんのヘンドリクス・フリーク2発。ハードとバラードで。やらないと暴れたに違いない。
きっと蠍団とは別にロビン・トロワー団長フランク・マリノ会長と共にエクスペリエンスの会に入会してて血の誓いを立てておったのだこれは。
これを俺はまともに聴いてなかったのかと唖然とする2006年。確かに共に時間を過ごしてきたはずで、何か妙な気持ちになってしまうも、やり残したことを見つけて良かったとつくづく思い。
誤解と偏見と思い込みほど怖いものはねえなあ。
そしてさらに蠍団の恐ろしさをどんどん知ることになります。一発や二発じゃこれほどハマらぬ。
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これと同じ経験は、CD時代になってハマったフランク・ザッパ大明神以来。
やはり誤解と思い込みの結果。
今は半分ほどの蠍団体験すが、全部聴くことになると思い候。
通史で聴くことになればまた違う感触が得られるかもしれない。
今からそれも楽しみです。

(山)2006.5.29

ろっくす蠍団ページ

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入手先参考(日本盤、アマゾン)

US盤(同)

試聴はこちらで(出来るかな?)

ウリ坊のお姿


そんな蠍固めに送るマッチョドラゴンのPV
(笑い死なないように)




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2006年05月24日

Tokyo Tapes / Scorpions 1978

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Tokyo Tapes
Scorpions
1978


*”センキュー。
ハロー こんばんわ (こんばんわー)
ナイス・トゥ・シーユー ホヘハヒホトゥナイト
アイ・オンリー・ゲット・フィーリング・トゥゲザあ
お元気ですかあっ(キャーー)
スバラシー (パチパチパチパチ)”

1曲目オールナイト・ロング終了後のマイネちゃんと観客さんとのやりとりです。
時は1978年4月24、27日の東京。場所は日本最高のロッキン・ホール中野サンプラザ0-0-0-aaa0csc-1ba4.jpg
主役は蠍団の皆様方です。
70’sのスコーピオンズ、わたしゃ確かに聞いたはずだがON年45にして再会、こんなに感動するとは思いもよりませんでした。ヘヴィもヘヴィ、朝に聴き夕に聴き、仕事中に聴き、大音量で聴き、小音量で聴きそのたんびにウルウルうりうり。大体仕事中は音楽を聴きません。何故なら聴いちゃって仕事にならんから。でもこいつは本気で聴いて頭バッキンするもよし、流してその空気を連れて来てくれるのでさえ嬉しくてたまらん。その空気で仕事も気持ちもはかどるぜよ。
何たって丁寧語MCです。メタルさんが「こんばんわ&ですかー?」だもん。ラッシャー木村、田園コロシアムでの伝説の「こんばんわ」事件に匹敵する0-0-0-aaa0csc-kimura.jpg。そして木村さんがとおおってもいい人であるようにスコーピオンズの皆さんも紛れも無くとおってもいい人達だ。確信いたす。何なら自宅に招いて、まほさんの自慢のニラギョーザ振舞ってもいいっすよ。マイネちゃんの額にピタって貼ったりして。
歓談したひ。
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こんなに喜びに溢れ、暖かさに溢れ、優しさに溢れたライブ盤はありません。
やってることは普通のハードロックです。超絶テクも無ければ、限界超えた刹那も無し。
しかし極上のメロディ、鉄壁のチームワーク。練りに練れらたお互いの心つなりじゃ無きゃ出来ん演奏。己の力量も知り尽くした上での最上のロック。
当時のミュージック・マガジンがたまたま有って、レコード・レビューみたんすが、これがまた気が無い。B級の連中がそれなりの演奏をしとるとかなんとか。書いた評論家さんよ、今また聴いてごらんよ。
その当たり前のロックがこの2006年これほど嬉しく、貴重なものか。
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達人は腹八部目で人を斬る。キルユーなのだ。
入るか入らぬか踏み絵があります。
オーラス前の曲、
「コージョーのツキ」
そう荒城の月
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けっして世界的に大スタア・バンドで無かった蠍団が、熱狂的に向かえてくれた人々、日本の民に向けての精一杯の誠意ソング。その選曲センスたるや、荒城の月。タイトル表記も漢字で。「サクラサクラ」でも「スキヤキ」でも無ければ。
何のひねりも無く、まんまでスコーピオンズ世界です。試聴なさるとしたらまずはそこから。OKでしたら丸ごと心の名盤入りとなります。
俺がそうだったからって言う訳じゃねえけど、今更でも何でも構わん。
むしろ今こそ必要な音楽だと思います。メタルでもハードでも関係無し。
そこにいたかった。またそこにおった聴衆の皆さんにも共にこの盤を作ってくれたことに感謝。
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リトル・フィート「ウエイティング・フォー・コロンブス」と並ぶ我が家お宝ライブ盤になっちゃたよ。
武士道とは死ぬことなりと申しますが、ひるがえせば、いかに生きるかってこと。その後28年を見据えてその若さで既にロックで生きることを会得した蠍団、益々ハマってしもた。
うちに来てください。私も自慢のニックロウ麺ふるまいますから。

※ジャケ・インナーがまた楽しいっす。敢えて全部貼りませんから、入手のあかつきにお手にとって是非お楽しみ下さい。
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(山)2006.5.24

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入手先参考(日本盤CD、アマゾン)

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試聴はこちらで(US盤、同)

70’sのスコーピオンズ動画

夢の共演UFOとスコーピオンズ、そして神さまもーのドクタードクター動画



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2006年05月16日

Force It / UFO 1975

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Force It
UFO
1975


*びっくりしたなもう。まずはこの写真をご覧下さい。
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雑誌「ヤング・ギター」です。おおおマイケル・シェンカー神だ。で、20年前のもの?にさにあらず、何と2006年6月号。まずはまだヤングギターが有ったのかーつう驚き&シェンカー神が特集つう驚き。人気有るのだななあ。若人が読んでギター練習するのだろうか?おさんが読んでたらヤングじゃ無くて、おっさんギターや。ははは。新作を迎えてのMSG全史を振り返るインタビュー&タブ譜付。しかし練習する気にならず。いやしようかな。うむ、無理だよ。書店にまだ有ると思いますのでお手にとって見てくださいまし。
インタビュー読むと、やっぱ真面目ですシェンカーさん、あれほど素晴らしいMSG初期アルバムについても、あれやこれやと満足して無いご様子。まああれやこれやと想像以上の事件勃発してたようでも有るからかな。ましてやUFO時代なんぞ、そこでは触れて無いけど何の盤だったかライナーで「まるで思い通りにならなかった。」って記述見たこと有ります。若い頃は「UFO」の「」の字を言っただけで、暴れてフライングVをアメ車後部ウインドウに叩き付けたらしい。今は齢重ねてすっかり丸神さまになり、再共演したり今度の盤ではモグちゃん参加したりと時の流れってば素敵。11月に来日するそうです。場所はこれが中野サンプラザ。嬉しいぞー。最近はCZHなんたらとか横文字の知らない会場でオール・スタンディングなぞつう、俺たちおさんの脚の力考えたことあるんかい、な状況ばっかだから。70’sロックの殿堂サンプラでゆっくり見れるなんて。問題は料金で7500円らしい。昔は2800円とかで見れたぞ。A席なんてのもあったんだぞ。うーむ、行きたいが。しばし考え中。7500円X2だったらレコードが20枚は買える。行くとしたらニック・ロウちゃん以来なんだけど。
とにかく祝!とゆうことで「シェンカーさんの源流を求めて」
UFO、1975年の「フォース・イット」をば。
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前作「現象」に続き参加2作目です。何か管が多すぎるんじゃないかの風呂場で何やってんだケツ丸出しじゃぞのジャケはご存知ヒノプシスししのぷす。ハードロック勢に依頼されればエロジャケと決めてるらしい。とにもかくにも前作「現象」でブレークしましたUFO。売上げはさだかでなくとも評判現象が起きた模様。若いヤング・ギター、シェンカーさんのそのプレーに全世界で賞賛の嵐風速40m。「いやー素晴らしいねえあのソロは。」「素敵だよドクタードクター、いきなりどうしたんだい変わったね。」などとあちらこちらでおそらくメンバー一同聞かされて、さぞかし嬉しかったろうかと。まーでも、最初は成功に喜ぶも、あんまりにもシェンカーせんかーと言われるもんで次第に複雑な心境になって言ったりして。ミュージシャン・ジェラシーつうのは複雑なもんです。最初の盤では、無理やりドイツから「白いご飯たっぷし食べさせて上げるから。是非来なさい。白まんまだよ。」と郭に誘う女衒のように、はたまたサーカスに誘う人攫いのやうに連れて来ましたから、存分にその分働いて貰おうと「何言ってんだコイツ、わからねえよゲルマン語。」状態ながら任せる曲は出来るだけ任したのかと。若きマイケル君も「だんけだんけ」と喜ぶ。して次のアルバムとなると「おめーよー、ちょっと受けがいいからって調子乗るんじゃねえよ。今度は俺たちが曲作るから、おめーはそれに合わせて最高のリフ付けるんだぞ。」「だんけだんけ。私英語わっかりませーん。」とニコニコしてたんだけど、いきなし丁稚修行状態に突入や。って勝手に想像してるんだけどさ。がはは。あの温厚な顔&名前のモグたん0-0-0-aaa0ufof-5touch4.jpgはそんなこと言わないよね。の結果、
見事にメロディが無い曲の連発だ。これぞモグ節。やるはハードロックにしようと全員一致でそれだけは決めたらしくハードドライヴィング連発。で、−−−−−−−の横並びメロ続き退屈かと思いきやそうで無いのが音楽の素敵さ面白さであります。必死に付けたマイケル天使のリフ、そしてメロディアスなギターソロの対比がえもいわれぬ味わい有りだぜ。−−−−−−のモグ節にしてもはまると抜け出せぬつい聴いちゃう。要はUFOってバンドを愛しちゃったのよになるかどうか。
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メタル元祖って言うに言われぬこのノホホンさがよーたまらん。
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で、もしかしたらその魅力が一番発揮されてるのが、シェンカーさんが作に参加してない「アウト・イン・ザ・ストリート」「トゥ・マッチ・ナッシング」かも。
せっかくハードロック界A級トップに並んだのに自らBの帝王の道を自覚せんで選んじまったこの「フォース・イット」。無理しないで貯めた。OK。かな?(^0^)。シェンカーちゃん、フラストレーション抱えてさらにネギをひたすら刻む、明日はどっちだ。

フラストレーションもネギを刻んでいたのも、決して無駄では無かったことは後世の歴史がこれ物語ります。
と私は聴いてますけど、皆様はいかに。

(山)2006.5.16

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ろっくすUFOのページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(神の、いや紙の日本盤、アマゾン)

試聴はこちらで(UK盤、同)

動画は反則で「宇宙征服」からオンリー・ユー・キャン・ロック・ミー、あ、いない
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2006年05月11日

No Sleep 'Til Hammersmith / Motörhead 1981

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No Sleep 'Til Hammersmith
Motörhead
1981


*(昨日から続いている)
「あなたっ、もーこんなに酔っちゃって。しかもまたハーアドロックなんかやってもー許さん。しばいてやる。」
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キャンデス夜(仮名)さんに耳を引っ張られて帰宅途中のリチ・ブラックモアさん(仮名)さんです。
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「いてーよー痛ーよー堪忍してくれよー。」
そこに通りかかったのが二人のピラチン若者。

バンっ。

へろへろしてたリチさんの肩がぶつかりました。
「お、てめえ、肩ぶつかっといて何の挨拶も無しかよ。」
「おうおう、おじさんよう、俺たちを誰だと思ってるんでえ。今大人気のアイアイ明電団さまだぞ。」
「お、何でえ。何かいちゃいちゃしちゃってよー。詫びにそのネエチャン貸せよ。酌でも付き合って貰おうじぇねえか。」
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「何、この人たち。またメタルな連中ね。だから嫌いよ、メタなんて。あんたっ、何か言ってやらっしゃい。」
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「え、俺?・・お、おえーら、俺を誰だと思ってるんだ。鉄社会ではその名も知られた速弾きゴッド、リチ・ブラックモア様だぞ。今は非鉄金属だけど(爆)」
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「リチ?しらねえなあ。お前知ってるか?」「しらね」
「え、なんてーこと言いやがるんだ。ディプ・パープルだぞ。」
「でぶぱーぽー。しらねえなあ。」
「ぢゃレインボーは?」
「しらね。」
「あああああ、この世は闇だあああ。」
「何だかしらねけど、早くしろよう。酌。しゃくおしゃく。0-0-0-aaa0mhl-syaku.jpg
「あなたっ、あなたーーーっ。」

そこへたまたまたま通りかかったのが巨大ハーレーダビッドソン排気量15000トンにまたがった一人の男。

ぶろろん、ぶろろん、ぶろろろーん

「おめーら、何やってんだ。見ればメタルな若い衆。堅気の町人さまに迷惑かけるんじゃあ・・・ねえぜ。」
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「誰だてめえわ。ごちゃごちゃ横から口出すんじゃねえ。その忌々しいグラサン取って名乗りやがれ。」
「名乗っていいのかー。名乗ったらおまいらの体が震えが止まらなくなってヘッドバッキン連続しちゃうぞ。」
「何っ!!」
男はグラサンを取った。
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「控えおろう、このドクロの曲目表が目に入らぬか。この方こそ先の鉄納言、水戸レミーさまなるぞ。」
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男が背負っていたリッケンバッカー・ベースが言った。
「え?レミー?レミーさまってもしや・・・あの伝説の黒髑髏団の・・・。へへえええええええ。」
突然現れたこの黒ずくめの臭い男、レミーこそ80年代の鉄社会にその名を轟かすあの伝説の黒髑髏団の首領、レミーさまであった。
率いる大音量爆音ロック楽団、モーターヘッドは若いチンピラ鉄野郎達のアイドルだったのである。
その絶頂期の記録は、ここにある
”ハマースミスで眠らずの乱絵巻”
にあまつところなく記されている。

ぐおぐおぐお、がお、ぐおお、げご、がぐ、ネクストナンバー、エースの一番
ドンダドンダドンダドンダ、がーがーがーがーがー。
(訳:この忌々しいクソガキども、耳かっぽじってよーく聴け次の曲はエースの一番だ。)
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2ndナンバー、ぐおぐおぐお、がお、ぐおお、げご、がぐ、ネクストナンバー、ステイ・クリーンっ。
ドンダドンダドンダドンダ、がーがーがーがーがー。
(訳:馬鹿クソxxxx野郎どもよーく聴け。次の曲は綺麗にしときなさい。)
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3番ナンバー、ぐおぐおぐお、がお、ぐおお、げご、がぐ、ネクストナンバー、大都会パート4。
ドンダドンダドンダドンダ、がーがーがーがーがー。
(訳:xxxx、xxxx野郎どもよーく聴け。次の曲はメトロポリス。)
以下、14曲まで続く。
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この地獄絵図。ただの地獄では無い。底抜け脱線な地獄絵図である。ここで、ふと、全部同じでは無いかと思った貴方。ぴんぽーん。
同じであって同じで無い。同じで無くって同じ。親父。
それがモーターヘッドなのだ。よく聴いてごらんしゃい。よく聴かなくてもわかりますねいい子ちゃんたちは。
曲がPOPです。良い曲です。鉄通知表で「よく出来ました、にじゅうまる」です。
しかしながら他の金属仲間達とは一線どころか12線画してます。曲構造及びそもそも最初から曲構造が違うのだ。
それは毎日マンガの肉を喰っていたからである。その体臭と来たらファブリーズでも除去不可能。布にだって有効なのに0-0-0-aaa0mhl-fa.jpg
その男、レミーが現れたのである。60を越してなおカクシャク、眼光ギラリと輝いて皺の一本一本から鉛の汗出しておる。
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「俺様がな、斜め上方32度で歌ったその姿に、馬鹿鉄野郎どもは、そりゃもう惚れ惚れとしてバッキンしたものだ。おめーらもその辺のとこ承知して、その町人様たち堪忍してやってくれねえか・・・・あ、誰もいない。」

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「あなた、何だか知らないけど助かったわね。それにしてもあの汚い男誰?」
「知らね」
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(山)2006.5.11

ろっくすモーターヘッドのページ

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入手先参考(US盤、アマゾン

試聴はこちらで

Aces Of Spadesライブ動画

ステイ・クリーン・ライブ動画



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2006年05月10日

Love at First Sting / Scorpions 1984

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Love at First Sting
Scorpions
1984


*ぴんぽおん♪
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「あら誰かしら。あなた出てよ。」
「え、俺。今ギター磨いてるのに・・。はい。」
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インタフォンに出ます。
「はい。」
「あ、あのスコのマイネとルドルフなんすけど。近くに来ましたのでご挨拶に寄らせて貰いました。」
「おー、久しぶりやんか。ちょと魔ってね。おい、スコの二人が来たぞ。」
「え、誰?わ、今駄目駄目。目の周り塗って無いから。入れちゃ駄目。」
「駄目って遥かゲルマンから来たんだぞ。」
「駄目って言ったら駄目。外で会ってちょーだい。」
「うもー仕方ないなあ。・・あ、今ちょっとやばいんで、外で飲もう。すぐ支度するから。」
ごそごそ
「駅前の鳥ギンで飲んでるよ。」
「あんまり遅くなっちゃ駄目よ。」
な訳でリチ・ブラックモア氏(仮名)とドイツは老舗ヘヴィメタ・バンド、スコーピオンズのくらうす・マイネ、るどるふ・シェンカー両氏
、30年ぶりにもなるかの再会です。
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お店に向かう道すがら
「お師匠様、久しぶりです。お元気ですか?何だかえろう若い奥さん貰ったそうでこのー憎いにくいねえ。」
「奥さんつうかまだよくわからんのだが、へへ、まあな。おまいらはどうだ、調子は。」
「私らですか。私らは相変わらず旅から旅の旅がらすで。頭もこんなになっちゃったのに。ははは。」
きっ。
「こらマイネ、頭の話はするな。えとえと、どの辺ですかお店は。ははは。」
「あ、ここだここだ。今日はもう嬉しいからぶっ倒れるまでのもー、飲もう。」


「親父、取りあえずビールね。あ、おまいらはハイネケンしか飲まんのだな。」
「はーい。ねけん」
「じゃ、それ大で三つ。それとテキトーに何か頼むわ。」
「へい。」
「しっかし久しぶりだなあ。この前、会ったのは・・・うーん、そうだおまいらが”禁断の刺青”出して、感想聞きに来た時だな。」
「そうですそうです。」
「あの時は説教たっぷししたっけな。ちょっと売れたからって何がデジタル録音だ、何がプロモビデオだ、何がバラードばっかじゃねえか。

とか。」
「はい、参りました、あの時は。」
「へーい、お待ち〜。」
「お、速いな。さすが俺が贔屓にする速弾き焼き鳥屋。よっしゃ取りあえず再会を祝して・・・かんぱあい。」
「かんぱあい。ダンケダンケ。」
ぷはーX3。
「おーーー、外で飲むビールは染みるねえ。」
「生きてて良かったっす。」
「いやー、あの時は悪かったなあ。なんせその前の”ブラックアウト”アルバムが好きだったんだで。ありゃあ良かった弾けてて。」
「僭越です。へえ、確かに。マイネ、お前弾けてたもんなあ。」
「ははは、あの時はずっと歌えなかったもんで。切れちゃいました。ははは。」
「その2年後だっけ?刺青アルバムは。何かよう、すげー期待してたんだけど、初めて聴いた時は、おめーらも随分余裕こいて、偉くなった

もんだなあって。それにおまいら、これやったろ?」
「これ・・ですか?」
「またまたー。とぼけちゃって。いくらタイトルがスティングだからって、ポリスからパクリまくってからに。」
ルドルフ兄さん苦笑して
「あはは、ばれちゃいました?いやーうちらも商売ですんで。時の音楽はやらねーと喰って行けません。恥ずかしながら。しかしお師匠様、

ポリスご存知だとは。さすがですね。」
「馬鹿言え。俺だって流行りものにはそりゃもう・・・。ごほん。それはいいとして、ほらあれ「ロッキュ・ライカ・張り手」、ありゃ何だ

っけ、ボン・ジョンジョビ、じゃなかったジョン・ジョビのパクリだろ。白状せい。」
「嫌だなあ。それだけは違いますわ。リビンノン・ザ・プレーヤーのことでしょ。ありゃうちらより2年後です。やつらがやりましたですけ

ん。ちょっと嬉しかったけど。あの曲は、ずっと前からネタ振りしてたパターンで、ようやっとあそこでキラー出来たんです。勘弁してくだ

せえ。」
「お、そうだったのか。わりーわりー。どうも歳取ると時代の前後がわからなくなってな。堪忍してくれや。
それはそうと、最近なあ、あの刺青アルバム、妙に好きになって来ちゃってなあ。ありゃ、いいわ。」
「そうなんですか!嬉しいなあ。全米で6位になったんすよあれ。」
「そんなこたあ俺には関係ねえけどよ。ありゃおめーらの何だ。ういっぷ。おわ、何か酔うのはえーな。歌謡メタルつうのか。ロスプリモス・メタルつうのか、ムード歌謡メタルつうのか・・」
「お師匠様繰り返してます。」
「うるせー。そうだこのツクネみたいだ。ツクネ・メタルだ0-0-0-aaa0scol-15touch4.jpg。砂肝メタルでもいいや0-0-0-aaascol-saxon.jpg。えーい、焼き鳥メタルだーーー。0-0-0-aaa0scol-5touch4.jpg
「お師匠様繰り返してます。」
「るせー。いいの、今日は気分がいいんだから。ありゃ最高。最近つくづく感じてねえ。いいよなメタルとかハードロックって。
すもおおく・おん・ざ・わほーたー♪てか。歌っちゃうよ。家で歌うと怒られるの。」
「そうなんすか。師匠もロック愛忘れてなかったすね。ようがす(ヤング)、今日は存分にメタル歌ってくだせえ。」
「よっしゃ、親父、預けてた俺のストラトあるか?」
「へい、もちろん。あそこに飾ってありやす。」
「よっしゃ、久しぶりに弾くかーーー。刺青アルバム弾くぞ。ルドルフおめーも弾け。マイネおめーは歌え。」
「わ、30年越しの夢の共演だ。やりますやります。」
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じょじゃじゃ じゃじゃ じょぞざっじゃあ じょじゃじゃ じゃじゃ じょぞざっじゃあ
ツイン・リードー
お金持ち 三冠アウト
しらねえけど 最高だ
けつまづいて むこうずね
思い切り打って たまらねえ

光物大好きで 喰ったら当たってそりゃ大変 
そんならもうやけくそで 骨までしゃぶっていきやしょう

冷や ロッキュライカ・ハリケー
冷や ロッキュライカ・ハリケー
冷や ロッキュライカ・ハリケー
冷や ロッキュライカ・ハリケー
よーくみたら俺たちおじさんだーーっ

リチさん驚速ギターソロ

冷や ロッキュライカ・ハリケー
冷や ロッキュライカ・ハリケー
冷や ロッキュライカ・ハリケー
冷や ロッキュライカ・ハリケー
よーくみたら俺たちおじさんだーーっ

「いやー、楽しい楽しい。次イコ次。スティル・ラヴィング・ユーううううてか。」

ガラっ
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「あなたっ。今何時だと思ってんの。あ、しかもエレキ弾いてるなんて・・・許さないわ。帰ったら・・・わかってるわね。あんたたちも調子に乗ってないで、とっとと帰りなさい。それにしてもあんたはまったく油断すると・・・(延々と)」
リチさんすまなそうに
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「えー、そんな訳だ。きょうは楽しかったよ。また遊びに来てね。」
「へい、私らも感激っす。帰ってむせび泣きます。」
「うるさい。」
リチさん、可哀そうに耳たぶ引っ張られて帰って行きました。
「親父〜、勘定はツケねえ〜。」
「へーーーい。」
「お師匠さんも色々大変なんだなあ。」

スティル・ラヴィング・ユーううううてか。
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(山)2006.5.10

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試聴はこちらで(US盤、同)

ハリケーン・ビデオ・クリップ

ハリケーン大爆笑2005年オケストラ付ライブ

Bad boys running wild 2004動画

still loving you動画



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2006年05月09日

Built to Destroy / Michael Schenker Group 1983

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Built to Destroy
Michael Schenker Group
1983


*鉄と湯豆腐は熱い内に喰へ!。だど。丁度ええ按配に聴き込みましたMSG4枚目
「限りなき戦い」
だー。
「あんたそげなことして帰りどーすんの。後ろから風、入って来て寒くてたまらんべ。しかも帯で私隠れてるし。」
「ですとろーい。」
なジャケ(ご本人案だそうです)。
「何でバンドのメンバー落ち着かないんだー。」のお気持ちでしょうか。
戻ってまいりました、あんたしかおらん相方のヴォーカル、ゲイリー・バーデンさん。しかし何だってー。バージョン違いがあるのだとお。おら聞いて無いぞ、そないな話。違う歌の方がまたおるとな。何ででしょ。シェンカー氏口ベタでうまく気持ちを伝えられないのかな。うちのはレコードなんでこれがオリジナル・ヴァージョンなのかなと判断していいのブライアン。
完全後聴きであるのは申すまでもありませんですけんど、それはそれで面白いデストロイ発見がありまして楽しいわー。
えー、ここにはシンセも、打ち込みも無く完全人間だけの・・・だけの・・・・、シンセぎんぎんじゃないかーっの驚きの1曲目
「ロック・マイ・ナイツ・アウエイ」
当時、初見のメタル・ファンはさぞかし腰抜かしたでありましょう。神様あんたもかーって。日本盤LP解説はもちろんメタルゴッド、マサ斉藤、ぢゃ無しマサ・イトーさん。この褒め上手な方が戸惑っております。「勘弁してくれよー」って最初思ったって。最後には見事なる大褒め大会で〆てくれて、さすがだ。
我が家と言えば、さほど驚かなかったぞえ。何故だ。ロックなPOP権現さまはずーっとシェンカー氏の音楽で感じて来たからかもな。
それに
いい曲だし。
いい曲なら無敵なのだ。またしてもメロにやられる。歌にもギターにも。
ちょとびっくりはバーデン氏の歌声。何やらわからんうちにクビになって、酒場でトリスを煽り過ぎたか、声ががんらがんら。アメ横の歳末大売出し状態。
なもんで大POPを台無しJRにするバンカラ振りでええ按配だぜ。
2曲目
「メイク・ユー・マイン」、3曲目「戦争の犬たち」4曲目「システムス・フェイリング」と聴き進んで、さらにメタル・ファンは目を真ん丸になさったのではないか。もしかしてこれ、テクノ、デスコでテクノ??みたいな。
テンテンテンテンって8で刻むステディ・ビート。あはは、私もこれで曲作ったこと有ります。紛れも無くテクノだ。いいえ、テクノです。
「建設のための破壊だ。デストローイ」。と、そこまで力み返ってこうしたとは思わん。こうゆう風にしたかったからこうしたんだと思う次第でござる。製作は初めてエンジニア氏と共同で自ら行ったし、責任は全部おっかぶりそうろう。
だけんども、これまた驚くに当たらずと感じ入り。ほんと。
何故だ。
いい曲だから。
いい曲は無敵だ。メロにやられる。歌にもギターにも。歌うぞ一緒に。
私はテクノ好きだし。
そして、流行だからってんでやりましたんとか、アメリカン・マーケットで売りたいなとかではねえよって断言したい気持ちで一杯。
残響音、この80’sに席巻したデジタルなド派手リバーブが無いのだこの盤には。
まことに甘い蜜なあれ入れちゃうともう際限なき無間地獄になっちゃうからな。時代の徒花にも。
リバーブ無しで、永遠の音楽になることにへのもう一つの後押しが。
して
5曲目。おめでとうございます。ここでメタル・ファンもプロレス・ファンも、もう全部が大喝采の強インスト
「キャプテン・ネモ」
登場。
なんでかー、インストになるとジェフ・ベックさん風味になります、あの帰ってきたイントゥ・ザ・アリーナ。
途中カントリー風味になったりして、そこはちょっとびっくり。
ラストは期待通りの大団円。これをやって臭くねえのは、もうシェンカー氏の人徳たたづまいとしか申せません。
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さー裏返してB面。
魔性の女」、「レッド・スカイ」とまたまたテノク味は続くよ勘弁しねえよ。
しかし喜びっぱなし。
いい曲だから。
いい曲は無敵だ。メロにやられる。歌にもギターにも。特にレッドスカイ。
「レーッスカイ、見つからない、永遠にムチなのねー♪」って歌えます。
通してでは8.の「タイム・ウェイツ(フォー・ノー・ワン)」。あの方々の曲を想起しますタイトルです。違います当然。
これまたサビがよ。歌います。もう歌ってばっか(^0^)。
ラストは大バラード
ウォーク・ザ・ステージ」。現在は「ロック・ウィル・ネバー・ダイ」にタイトルが変わってる模様。???何でだ。
まー謎多き人たち。
多分
ここまでもう堪忍してくれ、とか、参ったとか、もし思っていたシェンカー・ファンも、この最後の1曲ですべてを水に流したでしょう。
この気持ちで臨み、この気持ちで音楽したのだと。
にも関わらずこの後、再びメンバー関係でぐっちょんぐっちょんになってしまったと聞きます。
図らずしも
「デストロイ・トゥ・ビルド」になってしまったか。
いつもギリギリの冥府魔道ギタリスト、マイケル・シェンカー氏。
この4枚目、いや次のライブまでのアルバムは全て抜けてます。どれをとってもどっかーんと天辺を。
それだけはわかる。30猶予年の音楽聴取人生を賭けて宣言するわ。
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(山)2006.5.9

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キャプテン・ネモ動画!



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2006年05月04日

Blackout / Scorpions 1982

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Blackout
Scorpions
1982


*やられた。完全幸福&完全降伏。
メタルにまだすっかり心は許して無いぞえとか言ってたりして。ヘボなヤツがあったら許さんなどつうこの歳になってから聴き込みだしたんすから、耳も三段腹で肥えてます。でさ、スコーピオンズ。どうも予感がしたんだよな。この方たちに本格入城すると、とことんがっかりするかそれとも完全参ったするか。後者なら最高だけんど前者なら参ったなってんで。なかなかふんぎりつかなかったけど行っちゃったよ。
82年のアンタもうケガしてるのにさらに頭突っ込むのかーアルバム
「ブラックアウト」。
我が家命名邦題「黒押出死」
”黒押出死”とは子連れ狼0-0-0-aaasco-in.jpg登場裏柳生総帥柳生列道0-0-0-aaasco-hufo.jpgの妾腹の子出淵庄兵衛0-0-0-aaabsco-1ba.jpg率いる柳生の別派出淵流の別名「黒押出死」。黒装束に身を固め明暗虚無僧の軍団0-0-0-aaasco-kamo.jpg、人はそれを「黒押出死」と呼ぶ。と次元大介0-0-0-aaasco-poe.jpg小林さんがくどくナレーションしておった。この前再再再放送したばっか。
おかげでわたしゃメタル聴きの極意会得した気がいたす所存。
ヘヴィーメタルてば時代劇だったのだ。
何をいまさらーっていまさらスマイル気が付いた。
時代劇で有りますから様式美が美なのだ。まげちょんしてるとか袴みんな着てるとか時代劇に文句付ける輩はおるまい。そうなんだから。
そして技巧が尊ばれるのもこりゃ当然である。時代劇の命は殺陣に有り。エースで4番の主人公が大見栄を切って華麗に立ち回るその姿にこそカタルシス有り。ヘボだったらもう台無しJR。
しかるにスコーピオンズ。なかなか本格入城出来んかった訳と言えば
一つに、ジャケ。エロジャケが多いもんねえ。恥ずかしくて買いにくいもんねえ。で、ヴァージン・キラーつう、ありゃちと・・まいる。さすがにあかんのでは無いか。と思ってたら今は変わってるのだな。それはそれでそれでいいのかって気も。
全く知らんかった訳ではさすがに無い。大ヒット「冷やロッキュライカ・ハリケーン」はもちろん。首領がルドルフ・シェンカー兄だってことも。弟のマイケル・シェンカー弟は先日来我が家でブレークしたばっか。抜けたその後のスコーピオンズ、兄のバンドまでがそないワンダホなんてうまい話があってたまるものか。あってたまったのだ。
”黒押出死”で子連れ狼だから時代劇に例えればそれかと思わば、こちらは「必殺仕事人」だと思い候。
そしてこのアルバムは、中村主水(藤田まこと)、秀(三田村邦彦)、勇次(中条きよし)、加代(鮎川いずみ)、おりく(山田五十鈴)の黄金メンバーの「新・必殺仕事人」の趣。0-0-0-aaasco-pink.jpg
チームワークによってあのラストへ集団なだれ込み。全てのシナリオはそこに向かっての為にありだぜ。
主水さんはもちろんルドルフ兄だろな。それにつけても、おりく役のボーカル、クラウス・マイネちゃん。日本盤LP解説は当然のごとくMASA伊藤氏でござりまするが、談によりますとこの盤製作前、ノドを痛めてしばし声を出すこと不能だったとのこと。
ようやっと解禁、放たれた野獣のその叫びたるや。ぶっち切れてるぜベイベ。
冒頭の”ブラックアウト”の最後、そして5曲目”NOW!”のオケツの咆哮はもう、あんたそんなことしてたらノドくらいぶっ壊れるわ、またやっちゃったんじゃないのってくらい。
ロック史上最強のシャウターはやっぱスティーブンのタイラーさんかと思っておりましたけど、ここでのマイネちゃんの瞬間風速はいやー肩を並べてルンルンものだ。
そしてわたしゃ野獣者が大好きなのである。
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マイナーなメロが我ら和人の琴線をちくちくちくちくさせてからに、それでいてちいとも下衆でも嫌らしくも無くのジャーマン己律し音楽心、さらにそれを全てぶち壊すがごときこの暴れっぷり。
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参りました。
ルドルフ兄やん、弟さんに続き、これから存分お世話になります。
どうかよろしゅう。
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(山)2006.5.4

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ノー・ワン・ライク・ユー動画




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2006年05月01日

Trilogy / Yngwie J. Malmsteen 1986

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Trilogy
Yngwie J. Malmsteen
1986


*すっかりハード&メタルづいてる昨今。俺が悪いんじゃ無いよ。レコ屋さん行きますと盤が待ってるんです。何しろ今まで本気で興味を持って見てなかったもんで、棚に行くとブツが一杯。しかも安い。あんたら何でこんなに安いんだ。この盤にしてもアマゾンの中古では。うわ。
ついに我が家に来てしまいました。噂の
イングウエイ・マルムスティーン君。
愛を込めてマルムシ君と呼ばせて貰おう。
何を知ってるって「速い」ってことしか知らんかったので、ライジング・フォースと2枚発見したのですけど、ジャケを見て「なるほどキングギドラとギターで対決するなら速くなきゃ戦えないわな。」と納得し、こちらをチョイス。裏ジャケがまたいいっす。
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「お父ちゃんしっかり稼いできてね。子ギドラがお腹を空かせてるの。」と送り出す母ギドラ。「おう、行ってくるぜ、任しとき。」と出掛けたがいいが、何だか足が長いか短いかわからんやつのギタアと戦うハメになるとは。とほほ。の巻。この人凄くわかってるわ(何をだ)、期待一杯で聴いたぞ。うひょー楽しいではないか。
もっともわたしゃ速いギタリストには憎悪を抱いて育ってしまいました。音楽を志してギターつう楽器を選択したものの、練習ってもんが嫌いなもんで、オマケに元々手が不自由不器用な天賦の才を親から貰ったんだなこれが。だもんで俺の師匠はロビー・ロバートソン王とポール・コゾフ姫と開き直る。師匠たちは世界一トレモロが速くてビブラートが速いんだぞ。凄いだろ。
しかし、速くてキチンとしてて速いの聴いて気持ちいいには間違いなし。もちろん音楽は違うし、勝負なんてえもんじゃねえけど。
理屈抜き、速いのはすげえと感嘆、爽快だ。
古今東西、速いギタリストと申しますとまず思い浮かべますのが
アルヴィン・リーさん。
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歯を食いしばって、バリバリバリと・・の姿思い浮かべます。デジタル・ディストーションなんてもんは無かった時代だからもー、しっかり指板押さえないと音が出ないよの歯を食いしばり。
そして
アル・ディメオラさん
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ジョン・マクローリンいやマクラフリンさん。枕不倫さんじゃないよ。
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もちろん
リッチー・ブラックモアさんも
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「あなた、またろっくすで私のこと言ってるわよ。」
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「え、お前じゃ無くて俺のことのような・・」
「今、何て言った?」
「いや、お前のことだよ。ビューチフルだもんなあほんとに。」
「わかってればよろしい。で、何の話してるのかしら。このレコードね。えーとあなた知ってる。」
「え?俺は読めない漢字のレコは聴かないことにしてるの。えーと何て読むんだこの漢字。いんぐうい・まるまるまる。ええいくそ。」
「あーあ、割っちゃったわ。」

考えると何故人は速く弾くのか。ことは音楽だけに疑問がふつふつと湧いてくるよ。一歩ゆづって速く弾く必要が有るとして、どこまで速く弾けるのか。考える。
えーとまず2ビートの速さ。づんたんづんたん。これはまー、紫の煙のイントロのとこぐらいしかやらないな。最初にギターを触ったよしても出来ます。これを売り物にしてるのはレスリー・ウエストちゃんしかいない(じょーだんだよー)
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次に4ビートだな。がんがんがんがん。てか。これもレスリーちゃんしか。
で、8ビート。づづががづづがが。ブギのリフです。これが出来れば、極めれば天下のサイド・ギタリストになれる。
ソロを取らせて貰うには12ビートは会得せねば。テロルてろるテロルテロル。って3連系です。ちゃんと右手で出来なくてもハンマリングオン、プリングオフで出来ればOK。
16ビートとなりますと。タリルレ、コラルれ、ぽらるれ。ってやつ。レーナード・スキナードのフリーバードに様々な図鑑が載ってますんで参照のこと。リズムが出来れば立派なファンキー・バック・ギタリストに。ソロが出来れば、町内ですげーって言われます。
さて問題は次の段階だべ。
3連系で一歩進んで24ビート。テロルタロル、てろるたろる、とろりぱろり、からりくろり。と瞬発で出来てもえらいこっちゃ。長い時間となるとヒーロー。
その先、32ビート。とろりれぱらりれ、とろりれぱらりれ、とろりれぱらりれ、とろりれぱらりれ。ってか。
この段階になると左手小指が使えんと話にならぬ。
私の左手には小指がいなひ。
ドラマーでもフランキー堺氏にしかこれは叩けぬ。
48、64ビートとなると、もう人の耳では判別出来んのではないか。蚊の羽音みたいだったりして。犬が騒ぐ。
てこたあ、いくら気張っても24と32ビートの世界の戦いになる。
そこから先は曲のテンポを速くしての微妙な勝負に。
マルムシさん、その辺は熟知しておる様子です。
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1曲目「お前は覚えて無いだろうが、俺はけっして忘れない」って、えろう可哀そうなタイトルの曲。でっかいノリでとうとうと歌います歌い上げ北欧メロディちょい遅めで迫り、ソロになると、グギョー、ドバドバドバドバア、へろふりょくろりん。もしくは2曲目「嘘つきー」。づんたづんたのウエスタン2ビート高速ビートで、余裕ですビロビロビロビロ。
4曲目の「泣きます」ではアコ・ギターで、アコだと別ですからそんなに気張りません
の3種類で極める。
ギター芸人の道を全力疾走だぜ。嘘じゃないよ。このライブ風景をご覧下さい。まー大変。歌のバックではギターくるくる廻したり、引っくり返したり忙しいこと、ソロになるとギターに光当たってます。気の毒なのはベースさんで、自分だけのんびりしてる訳いかんと楽器タテにして左右に振る謎のアクション。
いや大変だ、この世界でメシを喰うのは。
とにかくギターが好きで練習に練習を重ねちゃったら、いつのまにか無声映画早回しみたいにギャグに近づいちゃいましたトホホ。てのをご自分でも自覚してらっしゃるらしく。もう遅くは弾けないんです。我慢してもこの手が手がああって悲哀も込みで。
この男なら身を任して「おおお」と歓声送り「やれやれー」ってエール贈りたい。
誰が始めたって、エドワード・ヴァン・ヘイレンさん、あんたが悪い。
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で、
ライバルは”ザ・スタント・ギター”スティーブ・ヴァイちゃんかな
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ヴァイちゃんの師匠、ザッパ大神宮は64ビートを持ち込んだ一番悪い人かもしれません。

(山)2006.5.1

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2006年04月28日

The Michael Schenker Group / The Michael Schenker Group 1980

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The Michael Schenker Group
The Michael Schenker Group
1980


*今年の我が家は紛れも無く21世紀のメタル元年ですっ。特にマイケルのシェンカー兄さんブレーク。今頃かよって申されてもこればっかは宿縁と申すものでござろうかのう。しゃあないす。逆に今こそ聴けて幸せとネイションに向けて叫ぶ。中でもこの80年の「帰ってきたウルトラ・シェンカー」アルバム。あはは、あははと只もう喜んで聴くばっかで言葉にならず。いつありがとございまつと感謝させてもらおうか悩んでしもたのだ。やるぜよ。パート1ってことにさせて貰えばいいのだ。
いやもう真に名盤、人生盤でござる。
とんでも無い値段で入手してしもたのが申し訳無いくらいフォー・ザ・ネイションズ。しかし初遭遇が少なくとも身銭を切って買わせて貰ったもので良かった。うんこらしょうんこらしょと日夜働いてゲトしたお金と引き換えに聴かせて貰うのにこんなに相応しきものはありませぬ。UFO時代の持って無い盤も返す刀で全て注文しました。待ち遠しき次第。それでお金が無くなってお酒の御つまみが海苔だけになっても本望。これを生み出すまでのマイケル兄の艱難辛苦を思わばそれくらいもう。命を賭けた音楽にはこっちも命を賭けようぞえ。

どれくらい惚れたか。
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わたしゃミュージシャンを「神」などと崇めるのはいささか抵抗大有りでございます。
しかしマイケル兄なら抵抗なぜか無し。無理もねえよと思っちゃう。「神様」つうより音楽の「巫女」さんって思いますけど。
そんな大きな重石を膝に抱かせるのは、これに至る経緯を聞けば聞くほど気の毒に。

どれくらい惚れたか。
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例わば、メタルしか聴いて来なかった方が、「ビッグ・ピンク」や「ウエイティング・フォー・コロンブス」や「ペット・サウンズ」や「スカイラーキング」や「ピーガブ3」や「夢のさまよい」や、「ジャンプ」を聴いてびつくりくらい。
すなわち人生盤になり候。
ですからもうメタルかどうかなんて完全無関係なのだ。

どれくらい惚れたかあああ。

結局、この時点まででマイケル氏は英語をどれくらい喋れたのでありましょうか。UFO脱退の原因も言葉の問題もありの、周りは冗談のつもりでも本人には至ってキツイ、ドイツ人ネタのしつこいからかいとかもあったと聞きます。曲作りはどうだったのか。リフを作り概略のメロとこれだけはお願いしますのサビメロを提示して後はヴォーカルのモグたんに任せたか。モグたんは持ち前の語尾口ごもり節で、突き抜けぬ(それが魅力)曲が次々と完成。
ソロでデビューのこの時に出会った相棒ゲイリー・バーデン氏。確かにどっかうらぶれた風情漂う御仁ではござろうが、声質も風情も吹っ切れ突き抜けていると感じいります。
1曲目「完全武装で準備OK」で正しくタイトル通り。足元なんかジェイムス・ブラウン親父のサササササの足裁き。余計なこと考えなくて良いぞつう喜びがこっちだって嬉しいすよ。
それで
2曲目「この地のために泣き叫べ」と解釈していいのか。イントロから驚く。花畑の一輪のひな菊のごとしのこのかわゆいのは一体。一転どっかんと爆発して開始。この謎はやはり歌詞を見なければ。わかるのか。
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恐怖の時間 それは遠き昔
邸宅に住む男あり
それは彼の暗き不可思議な部屋
彼は来るべき時を見つめる
そして全ては解き明かされ 水面に写る光景は真実を物語る
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
光一閃 闇に満ちる
そして血は血管をとうとうと
力は彼の精神を制するであろうか 鎖帷子の魂を
そして全ては解き明かされ  彼の流す涙はあなた方のために有った
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
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王達の戦い そして愚か者たちの
変わるべきやり方を 一度は必ず知ったものども
日々はページをめくるがごとく消え去る
彼は己を見失い

この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
この地のために泣き叫べ
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対等な立場でこうゆう歌が作りたいんだとゲイリー氏と話し合い、作られたものと信じます。
生まれはドイツ、生きるはドイツに正面から向き合ったとゆう。
メロディも構成も何から何までこれほどわかりやすい音楽は無し。
極まった音楽は一筋の筆の線のようにとことん明快だと思う次第。もしくはその徹底的な逆。
ちなみに
サバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」に似てる。白状さば、あっちはこれほど嫌いな曲はねえよってくらい嫌い。
こちらはこれほど好きな曲はありませんってくらい好き。
その違いは空よりも高く海よりも深い。
どこが違うってそれは曲が生み出される以前にもう決まっていたことと申すしか申せぬわ。

ところ変わって
リッチー家の居間では
今日もいちゃいちゃお二人さん。
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「あ、あなた、またこっそりメタル聞いてたでしょ。キーっ。」
「あ、あのその、あの」
「何よ今日は。その足裏マッサージ待機みたいなジャケは?見せて御覧なさいっ。」
「あ、あのその、あの。こ、これ。」
「あ、これは、この前のアイロンメイデンじゃないさ。違うでしょそっちの。あ、マイケル・シェンカーだって。
あんたの弟子筋じゃないの、この人って。いいからちょっと聴かせなさい。」
「ダメ。絶対にダメ。こればっかは叩かれてもぶたれてもダメ。ダメだめーーーーー。」
レコード抱えて走って逃げますリチさん。
残ったものは床に落ちてる黒いフサフサしたもの。
「あなたーーー、もういいから。落としちゃったわよー。それで外に出たらもうお仕舞いよう。」

パート2に続く・・・・いづれ。


(山)2006.4.28

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イントゥ・ザ・アリーナ動画

アームド・アンド・レディ動画


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2006年04月26日

Killers / Iron Maiden 1981

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Killers
Iron Maiden
1981


*アイアン・メイデン1981年の2ndっ。
その名も
「キラアアアアアアアズ」
やかましー。こんなにやかましーレコードは滅多に無いっすよ。鋼板に、いや後半に行くに従って勘弁してくれるどころか益々やかましくなりますので要注意。
どんなに小音量で聴いても無駄です。
なもんで
「東京12チャンネル春の大ヘビメタ祭大漁」に出演時楽屋で呼び出される。誰にって、トリで出演のリチ・ブラックモア氏に。
隣にはキャンデス奥様は魔女
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「お前らなあ名前なんてったっけ?あ、アイロン・メイデンか。」
「アイアンです。」
「ま、どっちでもいいだろ。そのアイアンさんよー。俺はな、まー一応この世界では名の知れた男としてな。メタル界のことを日夜考えておる訳よ。お前達もかわいい後輩だ。何とか成功して貰いたい訳でよ。ま、本番前にちょっと話聞いてくれや。」
「へーい」
全員ガムを噛んでる。
「まーさっき、リハで音聞かせて貰ったんだけどよ。お前達のやりたことはわかる。ほら何だったっけ、ニュー・ビーズ・オブ・ブリテッシュ・ヘビー・メタメタメタメタメタ・・・」
「あなたメタルよん。」
「そうそう知ってるよ俺もメタルだから。そのニュー・ウエー・・・何とかでもてはやされるのはそりゃいい事だ。エデーとかゆう人形で小金稼ぐのも、そりゃお前達にも生活があるんだからいい。でも、何だ。ロックつうのはな。ただでかい音でやりゃいいってもんじゃねえんだよ。わかるか。俺の言ってること?」
「あ、まあ、何となく」
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「そうか。こりゃ説教じゃないよ。言っとくけど。それで・・・何だったっけ」
「あなた”でかい音”でしょ。ごめんなさいね。最近忘れっぽくなっちゃって。あらあんたかわいいじゃない。」
「キーっ。そうそれ。いくらヘビメタとは言えどもだな。音に心が無くちゃいかん。わかるかココロだ。」
「あ、まあ、何となく」
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「ココロってのはメロディだ。研ぎ澄まされた甘美で美しいメロディがあってこそデカい音でそれが引き立つってなもんだ。それが何だ。お前達のロックは。”殺す殺す”って。ほらそこの歌詞カード見せてみろ。何だその曲は?
”モルグ街の殺人”
へー、お前達、エドガー・アラン・ポーのファンかよ。
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俺も好きだよ。何だって。
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私は真昼のようにそれを記憶している
夜も遅く闇の中でそれは起こった訳だが
私はパリの街並みをぶらつくつもりであった
とても寒く 雨までも降り始めたのだ
そしてその時、
私は身も凍るような叫びを聞いたのだ
私はその犯罪現場に急行した
しかし私がそこで発見したのは見るも無残な二人の少女の寄り添う亡骸であった

モルグ街の殺人
誰かが憲兵に通報
モルグ街の殺人
殺人者が野放しになる前に追え

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通りには何人かは人通りがあった
私の叫びを聞いたものもあったとみえ
私には理解出来なかった 彼らが私を疑いの眼差しで見ている
私は誓って何もしていない
しかし私の両手には血がベットリとついていた
私はフランス語がしゃべれず 釈明が出来ない
まるで阿呆の様に私は逃げ出したのだ

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モルグ街の殺人
誰かが憲兵に通報
モルグ街の殺人
私は自由になれるのだろうか

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そして今や私は方の手から逃れることが出来た
全てのフランスが私を探している
私は確実に逃走経路を確保せねば 南の国境のイタリアに向けて

モルグ街の殺人
誰かが憲兵に通報
モルグ街の殺人
私は故郷には帰れない

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ああ、ついに私は国境までたどりついた。
しかし私はその時のことをけっして記憶から消すことが出来ない
どんな時でも誰かが私のことを見つめている
私はメクラ滅法に走り始めた
おお、私は夜の影の中をうごめいていたのだ
見つめる目から逃れるために
いつまでも奴らは私を探し続けるだろう
何故なら私にはわかっている 私は見た その兆候を

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モルグ街の殺人
誰かが憲兵に通報
モルグ街の殺人
法の手からの逃走

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モルグ街の殺人
誰かが憲兵に通報
モルグ街の殺人
私は自由になれるのだろうか


長い時が経ち 私は疲労困憊している
隠れ場所から抜け出そうとする
私は犯罪現場に戻らなければならぬのか
二人の若き犠牲者が亡くなった
それこそが確実にこの困難から私を解放してくれることだ
しかし私は覚えている
私の良き理解者であるある医師が、
「あんたはとっくの昔にそれはやったでは無いか」
と言ったのを

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モルグ街の殺人
誰かが憲兵に通報
モルグ街の殺人
私は故郷には帰れない

「おいおい、キャンデス。これ、面白いよ。イケてるじゃないか。あ、・・・あら、あいつらは。」
「もうとっくに本番に行っちゃったわよ。凄い歓声でアンコール3回やって、みんなに胴上げされながら帰っちゃったわ。」
「何だ。せっかく褒めてやろうと思ったのに。あ、そうか。次は俺達の出番か。行かなきゃ。」

”タマオキヒロシでございます。夜のシジマールに美しいメロディをどうぞ。
ブラックモアちゃんちのナイト、さーどうぞ。”



「あなた誰もいないわ。」
「あはは。じゃ戻ってさっきの続き聴こうっと。」

本日のところは
パンキーなキラーズの勝ち。

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(山)2006.4.26

でかいジャケットのページ

入手先参考(日本盤、アマゾン)

US盤(同)

試聴はこちらで可能です。


ラスチャイルド動画


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The English translation page : here.
posted by 山 at 08:14| Comment(2) | TrackBack(0) | ヘヴィ・メタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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