2011年07月21日

ババクーム・リー/フェアポート・コンベンション 1971/11 Babbacombe Lee - Fairport Convention



ババクーム・リー
フェアポート・コンベンション
1971/11


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余計な序
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歌は世につれ世は歌につれ、
何故に歌は作られ、歌われ、愛されるのか。歌っても聞いてもいっこうに腹は満たさないそんなものが。
下手すりゃ一生関わって一銭にもならないかもしれんのに。
その問に完全に答えてくれる音楽は少なし。
あまたのものは惰性で溢れ惰性で耳に入るものなり。
貧すれば鈍す。
喰うに困る恐怖に日常さらされる現在では、銭と等価の音楽しか存在しえぬのはいたしかたがないことなのかもしれぬ。
だが、
そもそも音楽とは止むに止まれぬ衝動を持って生まれ、聞かれるもの。
人とゆう厄介な変種動物のみが心の糧として求めるものである。
故にワーキンワーキンしてもプアプアの結果として得られるなけなしの銭を払ってわざわざ買い求めるもので、
別に人をセレブにしたりリムジンに乗らせるためじゃねえよそれは自明の理だ。
自分もそうなれたらいいなあと憧れるだけ、その代償、証拠としてだけ聞くもんじゃないそれは自明の理だ。
そんな
自明の理がアホなんじゃないかコイツとゆう目で見られるアトミック爆発後のこの時代に、
私は問いたい。
このアルバムこそ我らが音楽を、歌を聞く理由が、答えが存在する稀有な盤なのではないでしょうか。うんそうですがな。

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そもそも
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さかのぼること43年前、
1968年の6月に英国発フォーク・ロック・バンドとしてデビューしたのが

フェアポート・コンベンション
Fairport Convention


フォークとは何だを求めるうち、米国産を倣う態度から自然と己の地の伝承歌=トラッドに目を向け、
元祖エレクトリック・トラッド・バンドして成果を結実し、一躍時代の寵児となる。
その後、本気で求道する者同士が集ってこその宿命、僅かな志の違いが決定的なこととなり
歌姫サンディ・デニー氏抜け旅立ち、
豪腕ギタリストで有り歌を書く柱の一角、リチャード・トンプソン氏去り、
残りし猛者どもが只者で無しを証明した2枚目、
通算7枚目、
1971年11月に世に発したのが

ババクーム・リー
Babbacombe Lee




メンツは



サイモン・ニコル(Simon Nicol、ギター、ダルシマー、ボーカル)
デイヴ・マタックス(Dave Mattacks、ドラム、電気ピアノ)
デイヴ・スワーブリック(David Swarbrick、フィドル、マンドリン、ボーカル)
デイヴ・ペッグ(Dave Pegg、ベース、マンドリン、ボーカル)

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ババクーム・リーとは
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ババクームとゆう地のリーとゆう人物のことである。



とある日、
三人デイヴのうちの一人、スワーブリック氏が趣味の骨董品店巡りをしてたら、ある店で発見したのが一枚の古新聞。
目に止まったのがひとつの記事。



”絞首刑で死ななかった男、ジョン・リーの自伝”

時は1884年、地はイングランド島南西部のババクームとゆう村、





生まれた時が悪いのか、それとも俺が悪いのか、運命の荒波にのまれて無実の罪に問われた男、
ジョン・リー。
仕えてた女主人キース嬢殺害容疑。
動機もわからず、証拠も曖昧、ただそばにいて犯人と見なしやすい存在であったがために、
警察のプロであるが故の慣れの果て、職業的怠惰と決め付けのために。
みんなみんなメンタリストのジェーンや七曲署の連中なら世話は無く、多数はそんなもんであるがために世に不幸の種は尽きまじ。
そして
あまりにも本人の無実の主張が、堂々たる態度をうみ、それが陪審員の反感を呼び、あえなく裁判で有罪確定。
死刑執行。
だが
何と言う神のいたづら、いやご加護、
一生のほとんどをツイてない君であった野郎が、最後の最後、一番ツイてない場面で、最もラッキーに遭遇した。
絞首台のスイッチを押しても下の板が開かなかったのである。
しかも三回連続。
その結果、慈悲深き女王陛下、刑を終身刑に減刑して下さり、
模範囚として20年お勤め後、その行方は知れず。
これもさだめか
自伝を新聞に書くことになり・・・・・



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そして因果なるこのレコード
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その記事を読んだスワーブリック氏。天から降ってくる降ってくるこれを歌にせずは何ぞお前は音楽を為すや?の声。
当初は一曲のつもりが2曲になり、片面分になり、そして盤一枚分に。

必要だからそうなったフォーク・オペラ、トータル・アルバムと化したのだ。
従って曲目記載無し、





A面は



少年時代のジョンの回想、キース嬢やグレン家の人々との出会い、・・・うんちゃらかんちゃら

B面は



自分の裁判だとゆうのに、僅かな発言しか許されず、狼狽した傍観者でしかなかったジョン。
運命の波は・・・うんちゃらかんちゃら

とあらすじで、
実際、レコードの盤の溝の曲間を示すスペースは表2本に裏一本。

ガチンコです。

で、そのとんでもねえ情熱を受けたレコード会社アイランド。



で、そのとんでもねえ情熱にふさわしき音の数々に遭遇したレコード会社アイランド。
社運をかけたね。
他で多少儲けた分をこっちへ。
見開きジャケはもちろんのこと、
ジョン・リー自伝記事掲載、



挿絵、



恐ろしいことに全部その自伝を網羅してる歌詞だってもちろんのことレコードフォールド袋に全掲載。



赤字が何だ、ここで出さねばレコード商売人の沽券にかかわるわ。



そして
そのとんでもねえ情熱を受けたレコード会社アイランドの情熱を引き継いだ東京ジャパン・キングレコード。
この勝負受けねば何の為に仕事する。
全部まるごと入れたは当たり前、さらに全文完全翻訳です。



じっくり読みゃあ聴いてる時間と同じくらいになっちまうよ。

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伝承
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時は経ち世はCDの時代に。
産み出したあの情熱のアナログ盤は今何処。
再発なされたはいいが、今度はあのしちめんどくさいオマケはいっさい入らなかったとゆう。
しかし
無実の者をむやむやと殺さなかった神様は、21世紀にもバカやる大馬鹿野郎を呼ぶ。
我が国紙ジャケ再発時に、再び完全なる形で蘇らせたといいます。
曲名だけは、再び付けられ
細分化されの

side A

1. ザ・ヴァーディクト
The Verdict - read by Philip Stirling Wall

2. リトル・ディド・アイ・シンク
Little Did I Think

3. アイ・ワズ・シックスティーン(パート1)
I Was Sixteen (Part 1)

4. ジョン・マイ・サン
John My Son

5. アイ・ワズ・シックスティーン(パート2)
I Was Sixteen (Part 2)


6. 聖ニニアン島/トランペット・ホーンパイプ
St. Ninian's Isle/Trumpet Hornpipe

7. セイラーズ・アルファベット
Sailors Alphabet

http://youtu.be/K9f6voWbQ3c


8. ジョン・リー
John Lee



http://youtu.be/bUYOFQ9iLO0




※John Lee"/"The Time Is Near" - February 1972/3 (Island)



としてシングル発売



9. ニュースペーパー・リーディング
Newspaper Reading - read by A.L. Lloyd

10. ブレックファスト・イン・メイフェア
Breakfast In Mayfair

side B

1. トレイル・ソング
Trial Song

http://youtu.be/StFepSmXKuI


2. セル・ソング
Cell Song

3. タイム・イズ・ニア
The Time Is Near



※John Lee"/"The Time Is Near" - February 1972/3 (Island)
としてシングル発売



4. ドリーム・ソング
Dream Song

5. ウェイク・アップ・ジョン(ハンギング・ソング)
Wake Up John (Hanging Song)


さらにボートラも。

何故分割化出来たのか?無理やり?
それは実際、買って聞いていただければ。
答えは自ずと判明します。

そしてこればっかは
あそこでロハで聴くのと、
自ら手に入れ、
つらつらブックレットを眺めて聴くのと大違い。
トータル・アルバム、大河な重さの印象も、聞くと聴くのじゃ大違い。

愛される歌で伝えなければ誰も聴いてくれないのだ。

どうしても忘れてはいけない
二度と犯すは愚の骨頂の過ちを忘れぬために。

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(山)2011.7.21

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ババコーム・リー+2(紙ジャケット仕様)

Babbacome Lee

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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ろっくすフェアポート・コンベンションのページ

資料

英語資料

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2008年11月05日

リージ・アンド・リーフ/フェアポート・コンヴェンション 1969/12

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リージ・アンド・リーフ
フェアポート・コンヴェンション
1969/12


名盤。英国フォーク・ロック、
すなわち正に英国トラッド・ロックの名盤。
と世に言われている。
けれど名盤だと決めるのは、決して世間では無く、それをば浴びた各人の両耳でありますので、そのやうな世評は一切無視しておくんなまし。
おそらく出た時は、掟破りの凶悪犯。ジャケにも本人たちの覚悟現れてます。
指名手配犯人の如くこれをやらかしたのは俺たちだっちゅう6人の顔写真。

リージ&リーフ
フェアポート・コンヴェンション

1969年12月発。

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何をやらかしたのかこの連中は?
アメリカでフォークをロックにしたのなら、ここイギリスでも自国フォークをロックに出来る。
思えば至極自然な発想のネタを初めてやった連中。
そしてその試みの完全覚悟盤、叩き4走目、言い訳の出来ぬ4枚目なり。
ヴォーカルとして君臨するは、レッド・ツェッペリン”限り無き戦い”でプラント氏と完全四つで水入りの優勝決定戦を行った
サンディー・デニー嬢。
バックでど根性かましているのは、
ギターのリチャード・トンプソン氏
以下
サイモン・ニコル氏、デイヴ・マタックス氏、アシュレイ・ハッチング氏、デイヴ・スワーブリック氏の5人。

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この陣容で為すべきことは思う存分全て吐き出してしまおうとゆう落とし前です。
ここで始まりここで終わりまた始まった。
その気迫漲り、全員が網走番外地の心でぶちかます、ガチでセメントな音楽です。
しかるに聴かれます際は、当然こちらも嵐が丘の天辺で草なぎ倒す疾風の中、立ちすくんでる気分になること必定。
覚悟して聴かねばならぬ羽目に。
剣道朝稽古の道場板の間で、真剣使用藁人形斬りを見せ付けられてる様子を想像しておくれ。

嫌だよ、そんなん。がく〜(落胆した顔)

あ。それもそうか犬。しかしあれだ。
境界を超えた尋常なもんじゃねえもんを獲得するにはこちらにもそれなりの代償が、おゼゼ以外に必要じゃけん。
仕方が有りません。ぴかぴか(新しい)

古きものは新しきものなり。古代は未来だ。
理屈じゃなくそれを体験して身震いし、今に自らのやり方で生きさせることを選択した音楽。
イエローサブマリン音頭みたいな・・って逆か。津軽じょんがらエレキ節だぜ。
下手すりゃえらい何か知らんが恥ずかしい気持ちになってしまう、もしくはギャグに。
何でかって、あるべき姿のものを力ずくで別なものにしてしまうから。
乖離した組み合わせは、ギャグの真骨頂す。
であるからして、もしかしたら現地の人たちにとっては、チャダの演歌みたいな気分になってしまうものかもしれん。
しかして幸運にも我らは遥か遠方で存在する東洋人、元々トラッドはロンパールームでしか知らんからさ、
平気の平左で全く新しい出会いになる訳だ。嗚呼、ラッキー。

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それでもやっぱ無理くりならば、必ず同じように恥ずかしい気分になるはずで、
俺はいささかもならなかった。
この本人たちの揺るがぬ信念、大真面目さの前で。
やましい気持ちでやっている人の音楽は、やましさが容赦無く出てるはず。
それがなんかの加減で間違えてその場でヒットしたりしても、厳しき年月の風には抗えません。
そんなんはそのうちタイホされるぜ。

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で、この指名手配連中。
結局タイホされず、それどころかこの所業、これにて確信となり、ますます世に跋扈することになりました。
今更ながら、それを手助けしてかくまうか、共犯となるか、それとも通報するか、
それはもしこれから闘うことになりまする皆々様次第です。

いかにしますか?

(山)2008.11.5

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リージ・アンド・リーフ+2

Liege & Lief

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Farewell, Farewell - Fairport Convention + Slideshow
http://jp.youtube.com/watch?v=HnWry5P_WFY


Fairport Convention - Come All Ye (Audio)
http://jp.youtube.com/watch?v=EV44H7IyB10

Led Zeppelin - The Battle of Evermore
http://jp.youtube.com/watch?v=YpRqtga1Usk

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ろっくすフェアポート・コンヴェンションのページ

資料

資料(英版)

English Version


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2008年02月20日

ストロール・オン/スティーヴ・アシュレイ 1974

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ストロール・オン
スティーヴ・アシュレイ
1974


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ストロール・オン(紙ジャケット仕様)

Stroll on Revisited

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Dave Pegg 60th Birthday
http://jp.youtube.com/watch?v=2jZJAQOL3UQ


The Albion Band - Gresford Disaster
http://jp.youtube.com/watch?v=WCKBhmK95q4

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俗に”ジャケ=音一致の法則”、”ジャケは音を表すとゆうことわざがございますが、
このウサギ、ネズミ、森、城、帆船、でぶ、犬、鳥、猫、船員、魔術師、恋人達、蜘蛛、ダンサー、牛、月、ミツバチの風景の
アルバムは、その音をしてます。

ストロール・オン
スティーブ・アシュレイ氏
1974年作。


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思いきしジャケ買いです。思い出せなかった、アシュレイさん。風と共に去りぬの方では無いし。出て来そうで出てこん。
裏を返してクレジットを見ますと
B.Jコール氏
アシュレイ・ハッチング氏
デイブ・マタックス氏
サイモン・ニコル氏
デイブ・ペグ氏
ダニー・トンプソン氏
ロイストン・ウッド氏。

他。これらの方々の名前に反応してしもうたら110番。
してしまいました、メン買いです。メンバー買い。
レーベルはガル・レーベル。レー買い。レーベル買いです。

どきどきします。針を落とさば、立ち上がるその音は・・・その音は・・・
森。
英国の。
あの音階溢れ、笛鳴り響き、ヴァイオリンの音、朗々たるちょっとハスキーな声のスティーヴさんの声、
トラッドだ。
しかし1曲除いて、すべてアシュレイ氏作。伝承音楽リアレンジ、ロック化をもってする英国トラッド、
これは時を超えて20世紀に蘇る、時止まった場所の。

デビュー・アルバムだそうです。
デビューなのにこの堂々たる音。そは如何に?
あのウィキッペにも資料が有らん。
1946年ロンドン生まれ。この時すでに28歳。60年代の初めから地元フォーククラブにてトラッドを唄ってらっしゃったそうです。
1972年に元フェアポート・コンベンションのアシュレイ・ハッチングス氏らとアルビオン・カントリー・バンドを結成、
すぐに脱退。同時に再びソロで頑張るべく各レコード会社を駆け巡るも、ガチなトラッド魂の為、各社二の足を踏み、
ようやく74年になって新興ガル・レーベルにてこのソロ1stを出したとゆう顛末。
新人さんではありません。
苦節10年イギリス演歌の五木ひろしだ。

満を持してのそのアルバム製作に一にも二にも駆けつけたのが上記英国トラッド界の重鎮さんたちだっちゅう。
とても売れるわきゃあ無い地味滋味音楽を繰り広げます。
およそロックスター、ミュージシャンに憧れ、その道を志すものは皆、成功の夢の国を目指す。
しかしその夢の国へ駆け上る梯子が泥の梯子で有ったならば己の体も汚れてしまうじゃないか(by必殺からくり人富嶽百景殺し旅)。
ハート・オブ・ゴールドで出来た梯子を皆駆け上がってます。
自分に恥じぬこといささかも無い、これがイギリスの音楽。
1974年の。
勇壮なるドラムス、ベースの突進、そして10年分の名曲がここに。

うちに来てくれたのはアメリカ盤です。
盤のレーベル見たら何と配給元はモータウン・レコードだべさ。
宣伝出来たのかいな?
ファンキーなお兄さんの宣伝担当さんがこれ聴いた時の顔、想像するといやもう楽しい。
100枚くらいしか売れなかったりして。
てこたあ、ある意味、すげえレアかよ。ぜってー売らないから関係無いけどさ。

CDも日本盤、そして外盤とも出ています。

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これまたどれくらい売れるかはわからぬとも、出さねば気がすまぬとの音楽界の方々がおった証拠なり。
それは聴いて、いやっちゅうほど納得いたしました。

すぐそばにいて我が家を守っておくれ。


収録曲に邦題付ければ

歩いて

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1.火と葡萄酒
2.有限時間。
3.愚かな夏のゲーム。
4.春の歌。
5.チリマツ木。
6.別れの緑は去り。
7.クリスマスの勇気。

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8.モリスマイナー。
9.聖燭祭祝歌。
10.ジョンダン歌。
13.ベイトマン卿。
14.続けてください。


(山)2008.2.20


English Here

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posted by 山 at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | trad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月10日

Live at Last / Steeleye Span 1978

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*英国トラッドの女王、スティーライ・スパンの78年、解散コンサートの模様を収録したライブ盤です。またまた手前味噌になってしまい恐縮なんすが、いやーパクったパクった。自分のバンドが生楽器主体の音楽になって渋谷のフォーク・ハウスに出演しようって時、きっかけはフェアグランド・アトラクションを聴いたからなんですけどいざ音を作ってみたらこのバンドの、しかもこのアルバムから色んな要素がどんどん出て来ちゃって。三つ子の魂百まで。はまりにはまって体に染み付いちゃったもんはもうどうしょうも無いです。初めて聴いたのは発表当時、78年の時。トラッドのトの字もまだわからず。何で買ったかなあ。安かったか。そんなこたあ無いな。英盤だったもん。どっかでレビュー見て強烈に興味惹かれたらしく。で、入手して聴けば、最初の印象は、わロンパールームだ(^0^)。最初のインストがそっくりなのです。そしてまあ何てキチンとしたバンドだって。音量は言ってみれば7.耳をつんざくなんてとんでもなし。うむしてみればこれはロックじゃ無い。かと言ってフォークでも無い。そうかこれがトラッドかー。ってようやく実感するつう。そのロンパールームでうつみみどりとおやつの牛乳を思い出しながら、しかしあの牛乳だけはうまそうに見えたな飲みたくなかったですか?とやたらと郷愁めいたものを感じ。最初はさらっと聴き通してそうかこんな感じなのかと思っただけだったかもしれませぬ。しかしまあ高かったので元を取る為に繰り返し聴いて行く内に。来ました。どんどん。ずっぽり。鈍いのか俺は。ちょっと地味だとわかるまでに時間がかかる。端正な演奏これぞ英国!って感じながら時間の経過と共にぐんぐん熱くなってブギブギブギーとほぼ同じノリに。ボーカル陣はリード、コーラスともほけほけしてます。独特の発声。これもどんどん好きになって圧巻はB面に移ってからの大作モントローズ。こりゃプログレだと驚嘆する。変拍子をサラっといとも無くこなしてメインテーマのメロディと錯綜して行く様の何とスリリングなこと。何だこのサスペンスはと調べてみりゃあ曲は全編英国古謡をアレンジしたものと判明。すると歌の内容はマザーグースの世界。いやもっと赤裸々に残酷事件を世に広めてく内容ってんで大納得。抑えた演奏がかえって青白く迫力をもたらして背筋がぞくぞくっとします。会場が妙に静かなのも何やら恐ろしく。世はパンクの時代ですから自分の興味の中心はそこに行っちゃってるにも関わらずグサっと音楽心に突き刺さってしまい後年ここから始まってスティーライのアルバムをどんどん聴くことに。それでもこの盤の空気はその中でも独特のものだと感じます。何だろうそれは。いまだ具体的にわからず。まあわからんでいいか。音楽だから。一つだけ確実に申せるのは27年経って今聴いても全く変わらぬ新鮮さと衝撃。もうこれは付け焼刃で無いヘソ下三寸にパワーみなぎった大名盤かと。誰に言われるで無くこれだけ聴いちゃうんだから。今思うと初期の厳格且つストイック極めたものはちょっと入りにくいことは入りにくいかも。キャリアの途中で徐々に変身して「オール・アラウンド・マイ・ハット」でチャートヒットを放った後、また根っこに立ち返った、ええ按配で親しみやすさとのバランス最高なこの盤はすっと入って行くには最適のアルバムかもしれません。違う盤から聴き出したらもっと他のは理屈っぽく聴いてしまったかもしれないな。それはかなりやばい。

(山)2005.6.10

http://rocks.studio-web.net/trad/span/live.html

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?path=ASIN/B0000011P3&link_code=as2&camp=247&tag=rockalbumsgre-22&creative=1211

by Yama
BY AUTO TRANSLATION
SORRY,Mistranslation multi.


*It is a live album that collected the pattern of the dissolution concert for 78 years of the queen and the Sterai span of traditional Britain. It became a this side miso again, and it snarfed and was snarfed ..grateful.. unpleasantly. My band becomes musical of the life musical instrument subject, it performs to the fork house in Shibuya, and the color element of this band goes out of this album to the way fast and when the chance makes Ot that the reason for is that it listens to the fair playground attraction at time. What's learnt in the cradle lasts till the tomb. It waits, it exists in the body, and ingrained doesn't have the cormorant fisherman in fitting in either. Having listened for the first time : for the announcement this time 78 years. The character of To of traditional has not been understood yet. Did you buy it by what?Was it cheap?Such Mu . ..it not is..It was a British board. It ..review.. sees somewhere and when ..interesting.. withers strongly, it paves it. The first impression is (^0^) ....boiling.. romper room it.. if it .... obtains and it listens. The first Inn strike is just like. And, even the band that probably makes it to the chitin very much :. The volume is 7 if it says . It is unexpected to pierce the ear. There is no in the lock. The remark doesn't have the fork either. It so or is this traditional?Actually feeling at last. Did not it not want to be recalled the milk of and sweets in the romper room and see seeing No well by you as for that milk alone?I feel nostalgia random. No the first do be known only whether think whether it is so or such feeling because it listens and it passes it as. However, it is listening of the repetition to take the origin because it was probably high. It came. Fast. . It is slow or I :. It will take time by understanding when it is sober for a moment. It is simple performance ..being possible to come.. Britain. Become steadily hot with the passage of time while .... feeling it and to almost the same sea weed as Bgibgibge. The vocal formation is a chorus and led. Peculiar utterance. It comes to like this fast and the masterpiece is masterpiece Montrose after it moves to B respect. It marvels when it is Progress when absorbing it. What a thrilling thing it is of there is very no Sara and the digestion and the complication to the melody of the main theme as for a kooky rhythm!Kyoc turns out an arrangement of whole volume British Fluta suspense Shirabe of what. Then, the content of the song is Mother Goose's world. A cruel event is made known to the world it is and more frankly and it consents greatly of ..turning over.. Naiyou. A suppressive performance is rather pale coloured, power is brought, and ..line of the backbone.. ..chill... It frightens it ..quietness.. some as the hall is strange. The center of my interest : because the world is an age of the blowout to piercing, sticking in Gsa and the music mind though it goes there, starts at later years from here, and listening to the album of Sterai fast. Still, it is felt that the air of this board is especially peculiar of that. It what. It doesn't understand still concretely. Is it does not understand probably and good?Because it is music. My being able surely to say only one is freshness that doesn't change and a complete impact even if it will listen in 27 years now. Is this already a power large great board in three 'sun's under the Heso in the putting scorch blade without?Because it listens only to this without whose being said and existing. Does not what's studied thoroughly initial, severely when thinking now, and stoically not entering easily for a moment enter easily?It might be a food food taking allowances that comes back to after it gradually transforms on the way of the career and the chart hit is shot by "All around my hat" and the root and this board of the highest balance friendly be the best album for entering abruptly. It is not likely to have listened to the other argumentatively more if beginning to listen from be a different board. It is considerably and a corbicula.

posted by 山 at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | trad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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